さくらのぶらじゃぁ初体験 55
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タイと上着をとりあえず畳んでロッカーに置き、三人は互いを確かめるように見つめあう。
あの下には、見たいものが隠れているのが判っているからか、ハイネック姿になった三人を見る女のコ達の視線は熱気を増し、肌が痛いくらいだ。
知世がおなかの前で左右の腕を交差させ、中着の裾を掴むと、さくらと利佳もそれに倣った。
誰のものか、唾を飲み込む音がする。
さくらを見る知世の表情が、合図を求めているのが判った。
一瞬、「わたし?」と困惑した表情で知世を、利佳を交互に見るさくら。だが、二人から返ってきたのは、小さく頷く返事だけ。
さくらは少し当惑したが、どうやら覚悟を決めるしかないようだ。
タイと上着をとりあえず畳んでロッカーに置き、三人は互いを確かめるように見つめあう。
あの下には、見たいものが隠れているのが判っているからか、ハイネック姿になった三人を見る女のコ達の視線は熱気を増し、肌が痛いくらいだ。
知世がおなかの前で左右の腕を交差させ、中着の裾を掴むと、さくらと利佳もそれに倣った。
誰のものか、唾を飲み込む音がする。
さくらを見る知世の表情が、合図を求めているのが判った。
一瞬、「わたし?」と困惑した表情で知世を、利佳を交互に見るさくら。だが、二人から返ってきたのは、小さく頷く返事だけ。
さくらは少し当惑したが、どうやら覚悟を決めるしかないようだ。
「そ……それじゃ……いくよ」
念のため、断りを入れた。自分に気合を入れる意味もある。左右のふたりが頷くのを確かめて、さくらはひとつ、大きく息を吐いた。
「いち、にーの……」
ゆっくりと間をおいて数える。最後の一瞬、ためらいがあったが、思い切って、
「さん!」
その合図でタイミングを合わせ、三人は一気にハイネックを捲り上げた。
『うわぁ~』
ひっくり返る寸前まで身を乗り出し、瞬きすら忘れて、三人の胸元に視線を注いでいた女のコ達。その目の前で、紺の幕が一気に上がり、現れた愛らしい花びらに、ため息のような歓声が一斉に漏れた。
もそもそと動き、頭を抜こうとしている三人の胸を覆っているのは、胸を帯状に覆い、それに細めの肩紐を付けたような、「チューブトップ・ブラ」に似たタイプ。さくらはピンク、知世がイエロー、そして利佳がブルー。いずれも白地に溶け込んだような淡い色合いで、年齢に相応しく、可愛らしい。
「かッわいい~!」
「これ、色違いのお揃いなんだね?」
「昨日のと、カタチが違うわ」
「でも、これもステキ~」
口々に言い合う声を、顔をすっぽりと覆った布地越しに聞いていたさくらは、なるべく急いでハイネックを脱ぐように努めた。だが、やっと紺色の布地から頭を抜いたときには、取り囲んでいた女のコ達の輪の径が、半分位にまで縮まっている。
もう殆ど、胸に顔がくっつきそう。思わず後退りしようとしたが、ロッカーが背中にくっつき、これ以上は下がれない。助けを求めるように左右を見たが、知世も利佳も同じ状況だ。
そして、こうなっては、誰かが均衡を破るのは時間の問題だった。
ぴと──。
伸ばされてきた手のひらが、ブラ越しにさくらの胸を触る。一人が触れば、みな我も我もと手を伸ばす。そして、あっと言う間に知世を、利佳を、取り囲んだ輪に伝染した。
特に、新しく加わった利佳には興味が集中したようで、
「うわぁ……利佳ちゃんのってぷにゅぷにゅ~」
「柔らか~い」
と、次々に掌が伸ばされ、利佳の胸を撫で回していく。
「や……やめ……」
利佳はうめいた。触れると、膨らみ出した胸が痛い。相手は同性だけあってか、おっぱいの先の痛みが判っているらしく、触り方は優しいが、何しろ次から次と手が出てくるので、中には触り方が痛いこともある。
だが、痛みの中に不思議な感覚があるのも確かだった。じっとしていられず、もじもじと身体をよじって逃げようとする。
「ちょ……ねぇ……」
「あの……ほ……ほどほどに……」
さくらと知世も胸を触りまくられながら、それでも抵抗を試みる。しかし、ズルイ事に、三人を触り比べる娘もいて、なかなか排除できない。
「よし!決めた!!」
突然、叫ぶ声が聞こえて、皆の動きが中断する。声のした方向に皆が顔を向けた。
声の主は千春。なにやら決意を込めて、両手を握り締めている。
「わたしもブラジャー買う!」
乙女の一大決心に、全員が一瞬、目を点にした。だが、ややって、それを称えようというのか、拍手が起きる。
念のため、断りを入れた。自分に気合を入れる意味もある。左右のふたりが頷くのを確かめて、さくらはひとつ、大きく息を吐いた。
「いち、にーの……」
ゆっくりと間をおいて数える。最後の一瞬、ためらいがあったが、思い切って、
「さん!」
その合図でタイミングを合わせ、三人は一気にハイネックを捲り上げた。
『うわぁ~』
ひっくり返る寸前まで身を乗り出し、瞬きすら忘れて、三人の胸元に視線を注いでいた女のコ達。その目の前で、紺の幕が一気に上がり、現れた愛らしい花びらに、ため息のような歓声が一斉に漏れた。
もそもそと動き、頭を抜こうとしている三人の胸を覆っているのは、胸を帯状に覆い、それに細めの肩紐を付けたような、「チューブトップ・ブラ」に似たタイプ。さくらはピンク、知世がイエロー、そして利佳がブルー。いずれも白地に溶け込んだような淡い色合いで、年齢に相応しく、可愛らしい。
「かッわいい~!」
「これ、色違いのお揃いなんだね?」
「昨日のと、カタチが違うわ」
「でも、これもステキ~」
口々に言い合う声を、顔をすっぽりと覆った布地越しに聞いていたさくらは、なるべく急いでハイネックを脱ぐように努めた。だが、やっと紺色の布地から頭を抜いたときには、取り囲んでいた女のコ達の輪の径が、半分位にまで縮まっている。
もう殆ど、胸に顔がくっつきそう。思わず後退りしようとしたが、ロッカーが背中にくっつき、これ以上は下がれない。助けを求めるように左右を見たが、知世も利佳も同じ状況だ。
そして、こうなっては、誰かが均衡を破るのは時間の問題だった。
ぴと──。
伸ばされてきた手のひらが、ブラ越しにさくらの胸を触る。一人が触れば、みな我も我もと手を伸ばす。そして、あっと言う間に知世を、利佳を、取り囲んだ輪に伝染した。
特に、新しく加わった利佳には興味が集中したようで、
「うわぁ……利佳ちゃんのってぷにゅぷにゅ~」
「柔らか~い」
と、次々に掌が伸ばされ、利佳の胸を撫で回していく。
「や……やめ……」
利佳はうめいた。触れると、膨らみ出した胸が痛い。相手は同性だけあってか、おっぱいの先の痛みが判っているらしく、触り方は優しいが、何しろ次から次と手が出てくるので、中には触り方が痛いこともある。
だが、痛みの中に不思議な感覚があるのも確かだった。じっとしていられず、もじもじと身体をよじって逃げようとする。
「ちょ……ねぇ……」
「あの……ほ……ほどほどに……」
さくらと知世も胸を触りまくられながら、それでも抵抗を試みる。しかし、ズルイ事に、三人を触り比べる娘もいて、なかなか排除できない。
「よし!決めた!!」
突然、叫ぶ声が聞こえて、皆の動きが中断する。声のした方向に皆が顔を向けた。
声の主は千春。なにやら決意を込めて、両手を握り締めている。
「わたしもブラジャー買う!」
乙女の一大決心に、全員が一瞬、目を点にした。だが、ややって、それを称えようというのか、拍手が起きる。