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さくらのぶらじゃぁ初体験 41

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「あ、はい……とっても……気持ちいいです」
 同じカタチはしていても、履き慣れて自分の身体に馴染んだショーツとは微妙に違う感触。新鮮なその感覚を、さくらは気持ちいいと感じた。
「うんうん」
 満足そうな笑みを浮かべた園美は、さくらの両肩に手を移し、肩越しに顔を近づけた。
「うん、やっぱり良いわね。上下そろっていると」
 わざと耳元で言う。肩越しに前の姿見を見ているのは、さくらにも判る。下着姿を見られているのは恥ずかしいと思う一方、褒められると悪い気はしない。
「さて、それじゃぁ……」
 さくらの肩から手を離した園美が言った。振り返り、何だろう? とこちらを見ている二人に、
「次は、これいってみましょう」
 と、嬉しそうに左右の手にひとつづつ下げた、ブラとショーツがセットになったハンガーを見せる。

 さくらは思わずコケそうになった。
 要するに、またショーツまで脱いで見せなくてはならないという事なのだろう。
 人に見られながら裸になるなんて、一度で懲り懲りと言いたい所ではあるが、園美や知世の行動は好意から出ているものだから、断るに断れない。
 しかも、知世が逃げ道を塞ぎにかかる。
 観念したような表情で、着けたばかりのストライプのブラを脱ぎにかかった。知世に脱がれてしまっては、さくらだけ拒否するわけにもいかなくなる。
 さくらは困ったような表情で、園美を見た。だが、園美は先ほどと同じように、嬉しそうにハンガーを指し示すばかり。
 今度は、真っ白なブラジャーとショーツのセット。アクセサリは、ブラとショーツにそれぞれひとつづつ着いた、小さなピンク色のリボンのみだった。シンプルだが、確かに可愛いデザインではある。
 諦めたさくらも、今、着けているブラジャーを脱ぎにかかる。傍らでは、ブラを脱ぎ終えた知世が、園美からハンガーを受け取った所だった。
 ブラを脱ぎ終えたさくらも、ハンガーを受け取り、そこからショーツを外す。
 一瞬だけ躊躇ったが、履いているショーツのゴムに両手の親指を差し入れると、思い切って押し下げる。先ほどより抵抗感が薄いのは、やはり一度やってしまったからだろう。 新しい──と言っても、5分と履いてはいなかったのだが──に脚を通し、ブラを頭から被って胸にフィットさせる。
 よく見ると、これは完全に知世とおそろいだった。なんだか、ちょっぴり嬉しい気持ち。園美も嬉しそうに、交互にさくらと知世をチェックして、似合っていると褒めてくれた。
 ただ、その手には、もう次のセットが下がっている。今度は水玉模様を着せるつもりらしい。いや、そればかりではないだろう。園美の表情には、まだまだという意思が透けて見える。
 さくらと知世は、再び脱ぎにかかった。
 忙しい時間は、まだまだ続くようである。



「あ、ありがとうございました」
 クルマから降りたさくらは、先に降りていた園美に向かってぺこりと頭を下げる。
 デパートの駐車場を出てから15分程走り、見慣れた住宅街に止まったクルマのすぐ前は、さくらの自宅だ。既に陽はとっぷりと暮れ、灯りがともっている。
 今日は帰宅が早いと言っていたから、夕飯の支度は藤隆がしているのだろう。いい匂いが漂ってきていた。
「良いのよ。気にしないで」
 言った園美は身を翻すと、スタスタとさくらの家の玄関に入っていく。送ってくれただけでは無いのだろうか? とさくらが疑問に思って見ているのを他所に、堂々と呼び鈴を押した。
「はいはい」
 ややあって、ドアが開かれる。出てきたのは藤隆だった。その後ろには、桃矢の姿もある。
 一瞬、藤隆がぎょっとした顔を浮かべたのは、園美のせいである。腕を組み、険しい表情で、まるでふんぞり返るように背中をやや反らしたその立ち姿は「傲慢」という言葉をそのまま人の姿にしたかのようだった。
「た……ただいま……」
 園美の雰囲気が伝わったのか、さくらは自分の家にも関わらず、玄関のはるか後ろでおどおどと帰宅の挨拶をした。
「さくらちゃんを、送ってきたわ」
 園美が口を開く。女王様でもこれほど傲慢な口のきき方はしないだろうという、つっけんどんな口調だった。
「あ……それは……どうも……」
 藤隆もなんと答えたものか窮したのだろう。珍しく言いよどむ。そんな様子には興味も無いとばかりに後ろを振り返った園美は、
「さ、さくらちゃん。それ、大事にしまって置きなさいね」
 と、表情を緩めて言った。
 見ると、制服姿のさくらは、両手で大切そうに紙袋を抱えている。
 園美の言葉に触発された訳でもないのだろうが、さくらは園美の脇をすり抜け、玄関で靴を脱ぐと、二階に駆け上がって行く。
 何故だか、藤隆や桃矢の脇を通り抜けるとき、恥ずかしそうに俯いていた。

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