さくらのぶらじゃぁ初体験 38
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だが、ゆっくりと感慨を噛み締める暇は無かった。もう次のブラジャーを園美が示してくる。今度はさくらのがやや肩紐の細いファースト型。色は白で、下回りに商品ロゴだろう、英文字が、星のマークを挟んでプリントされている。
知世のは、ややオトナ用のブラジャーに形が近く、胸を覆う部分が三角形に近く見える。もっとも、胸元の部分は幅があり、もちろん、ホックなどはない。ちゃんとしたファースト用の、ノンワイヤーブラというタイプだ。
ふたりは、しばし顔をあわせた後、今、着けているブラを脱ぎはじめた。
そして、着け心地を確認するや、また次である。
なんだかとても忙しい。
だが、ゆっくりと感慨を噛み締める暇は無かった。もう次のブラジャーを園美が示してくる。今度はさくらのがやや肩紐の細いファースト型。色は白で、下回りに商品ロゴだろう、英文字が、星のマークを挟んでプリントされている。
知世のは、ややオトナ用のブラジャーに形が近く、胸を覆う部分が三角形に近く見える。もっとも、胸元の部分は幅があり、もちろん、ホックなどはない。ちゃんとしたファースト用の、ノンワイヤーブラというタイプだ。
ふたりは、しばし顔をあわせた後、今、着けているブラを脱ぎはじめた。
そして、着け心地を確認するや、また次である。
なんだかとても忙しい。
色は主に純白か、白をメインに、色のラインや、マーク、水玉模様などの入ったもの。色付では、淡いピンクやライトブルー、レモンイエローやミントグリーン。形はファーストタイプ、ソフトタイプ、スポーツブラ、いかにも「ブラジャー」の形はしているがノンワイヤーのファースト向けと、とっかえひっかえ着せられた。
手当たり次第という感じだが、園美はちゃんとポリシーをもって選んでいる。紺色の濃いのを店員が持ってきたがそれは断った。黒に見えるというのがその理由。ピンクも、濃いものはNGである。
「こういう濃い色の下着は、オトナになってからよ」
言いながら、園美はふたりを手招きする。近くに寄ると、ブラウスのボタンを三つはずし、両手でそこをかき開いて、中を覗くよう促した。
見れば、そこに僅かに見えるレースで飾られた布地の色は、夜の闇を思わせる黒だった。園美の今日の下着の色である。
「ね?」
そういってウィンクされ、さくらと知世は顔を見合わせる。オトナになると、こうした色の下着も着ける事ができるのかと、僅かに憧れのようなものを感じた。
また、次のブラジャーを園美が選び、二人に渡す。それを受け取ったさくらも、そして知世も、あまりにも脱いだり着けたりを繰り返したためか、試着の動作に躊躇いが感じられなくなってきた。
今も、万歳をするように、試着を終えた水玉のブラジャーをたくし上げるさくらは、その可愛い膨らみを隠そうという様子を微塵も見せない。
隠すように脱ぎ、脱いだ後も手に持った布地で胸を隠すようにしていたのは最初の数回で、見ている園美や知世が同性だけという事にすっかり安心してしまったようだ。
好機到来である。園美は思わず唇を歪め、笑った。
「ねぇ、ふたりとも?………」
知世が脱ぎ終わるのを待ちかねたように、園美が声をかけると、ふたりの目がこちらを見る。
「こんなのは、どうかしら?」
そう言って、嬉しくてたまらないという様子で示したのは、白地に淡いグリーンと、もうひとつは白地に淡い青のストライプ模様のソフトタイプのブラジャーだった。
胸元周りもU字で、デザイン的にもおとなしく、今までのものとあまり変わらない。だが、ひとつ大きな違いがあった。
ブラジャーが掛かっているハンガー部分から、細いステンレスの金具が下に向かって伸びており、そこにはクリップで、ブラジャーとまったく同じ柄をしたショーツが止めてあったのだ。
「これ?……は?……」
ブルーのストライプが掛かったハンガーを受け取ったさくらが、不思議そうに聞く。
「上と下が同じデザインで揃っているのって、かっこいいでしょう?」
それが至極当たり前のことだと言わんばかりに、園美が言った。
「え? う~ん……」
園美の言い様では、ブラジャーとショーツが揃っている方が当たり前なようだ。それを確かめるつもりなのか、さくらはハンガーを胸の前に当て、位置を合わせて鏡で見てみる。
金具によって、本来の胸と下腹の位置に相当する隙間が空いている為か、鏡には胸の部分と下腹部をストライブの布地に隠されたさくらが写った。
言われてみれば、確かにブラとショーツが同じデザインというのは、統一感があって格好がよさそうだ。先ほどから何着も着けているうち、今履いている白のショーツとカラーのブラの組み合わせより良い感じがする。
表情がそう語っているのを素早く読み取った園美は、
「ね? いいでしょう? それも試着してみましょう?」
手当たり次第という感じだが、園美はちゃんとポリシーをもって選んでいる。紺色の濃いのを店員が持ってきたがそれは断った。黒に見えるというのがその理由。ピンクも、濃いものはNGである。
「こういう濃い色の下着は、オトナになってからよ」
言いながら、園美はふたりを手招きする。近くに寄ると、ブラウスのボタンを三つはずし、両手でそこをかき開いて、中を覗くよう促した。
見れば、そこに僅かに見えるレースで飾られた布地の色は、夜の闇を思わせる黒だった。園美の今日の下着の色である。
「ね?」
そういってウィンクされ、さくらと知世は顔を見合わせる。オトナになると、こうした色の下着も着ける事ができるのかと、僅かに憧れのようなものを感じた。
また、次のブラジャーを園美が選び、二人に渡す。それを受け取ったさくらも、そして知世も、あまりにも脱いだり着けたりを繰り返したためか、試着の動作に躊躇いが感じられなくなってきた。
今も、万歳をするように、試着を終えた水玉のブラジャーをたくし上げるさくらは、その可愛い膨らみを隠そうという様子を微塵も見せない。
隠すように脱ぎ、脱いだ後も手に持った布地で胸を隠すようにしていたのは最初の数回で、見ている園美や知世が同性だけという事にすっかり安心してしまったようだ。
好機到来である。園美は思わず唇を歪め、笑った。
「ねぇ、ふたりとも?………」
知世が脱ぎ終わるのを待ちかねたように、園美が声をかけると、ふたりの目がこちらを見る。
「こんなのは、どうかしら?」
そう言って、嬉しくてたまらないという様子で示したのは、白地に淡いグリーンと、もうひとつは白地に淡い青のストライプ模様のソフトタイプのブラジャーだった。
胸元周りもU字で、デザイン的にもおとなしく、今までのものとあまり変わらない。だが、ひとつ大きな違いがあった。
ブラジャーが掛かっているハンガー部分から、細いステンレスの金具が下に向かって伸びており、そこにはクリップで、ブラジャーとまったく同じ柄をしたショーツが止めてあったのだ。
「これ?……は?……」
ブルーのストライプが掛かったハンガーを受け取ったさくらが、不思議そうに聞く。
「上と下が同じデザインで揃っているのって、かっこいいでしょう?」
それが至極当たり前のことだと言わんばかりに、園美が言った。
「え? う~ん……」
園美の言い様では、ブラジャーとショーツが揃っている方が当たり前なようだ。それを確かめるつもりなのか、さくらはハンガーを胸の前に当て、位置を合わせて鏡で見てみる。
金具によって、本来の胸と下腹の位置に相当する隙間が空いている為か、鏡には胸の部分と下腹部をストライブの布地に隠されたさくらが写った。
言われてみれば、確かにブラとショーツが同じデザインというのは、統一感があって格好がよさそうだ。先ほどから何着も着けているうち、今履いている白のショーツとカラーのブラの組み合わせより良い感じがする。
表情がそう語っているのを素早く読み取った園美は、
「ね? いいでしょう? それも試着してみましょう?」