さくらのぶらじゃぁ初体験 25
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「えぇ！？ だ、ダメだよ。今日の体育で使ったもん！」
さくらは驚きの声をあげ、言った。まるで盗られまいとするかのように、体操着をしっかりと胸に抱きしめる。
自分が着用した衣類──きちんと洗濯した後の物ならばともかく、汗の染み込んだそれを他人に貸すなどというのは、さくらにしてみれば言語道断だ。
だが、知世はにっこりと笑うと、
「大丈夫ですわ。私は気にしませんもの……それに、私の体操着がお洗濯を終わって、乾いて戻ってくるのを待っていたら、ずっと遅くなってしまいます。なるべく早く、体操着でどう見えるか、確かめたいんです。お願いですさくらちゃん。貸していただけませんか？」
そう言いながら両掌を合わせ、お祈りをするようにさくらに迫る。
「で……でも……」
さくらは、知世と両手で抱きしめた体操着を交互に見つめた。
知世の言う事はもっともである。なにしろ、本当にブラジャーを着けて学校に行くのは知世なのだ。知世でどう見えるか確かめないと、本来の意味は果たせない。
自分の汗の染みた衣類を貸す事は躊躇われるが、まさか、洗濯と乾燥が終わるまで、このほとんど裸の格好で待っているわけにもいかないだろう。
「えぇ！？ だ、ダメだよ。今日の体育で使ったもん！」
さくらは驚きの声をあげ、言った。まるで盗られまいとするかのように、体操着をしっかりと胸に抱きしめる。
自分が着用した衣類──きちんと洗濯した後の物ならばともかく、汗の染み込んだそれを他人に貸すなどというのは、さくらにしてみれば言語道断だ。
だが、知世はにっこりと笑うと、
「大丈夫ですわ。私は気にしませんもの……それに、私の体操着がお洗濯を終わって、乾いて戻ってくるのを待っていたら、ずっと遅くなってしまいます。なるべく早く、体操着でどう見えるか、確かめたいんです。お願いですさくらちゃん。貸していただけませんか？」
そう言いながら両掌を合わせ、お祈りをするようにさくらに迫る。
「で……でも……」
さくらは、知世と両手で抱きしめた体操着を交互に見つめた。
知世の言う事はもっともである。なにしろ、本当にブラジャーを着けて学校に行くのは知世なのだ。知世でどう見えるか確かめないと、本来の意味は果たせない。
自分の汗の染みた衣類を貸す事は躊躇われるが、まさか、洗濯と乾燥が終わるまで、このほとんど裸の格好で待っているわけにもいかないだろう。
そう結論したさくらは、おずおずと体操着を差し出し、
「じゃ……じゃぁ、汗くさいかもしれないけど……ごめんね……」
と、上目づかいに言った。
まるで貴重品を受け取るかの様に、両手に体操着を乗せた知世は、うっとりとした目でそれを眺め、それから愛しそうに胸に抱きしめる。
「はうぅ……」
困った顔で知世を見上げるさくら。どうして、いつまでも抱きしめているんだろう？ と疑問が浮かんだその直後、知世はさくらをさらに絶句させる挙措に出た。
抱きしめていた体操着を少し離すと、うっとりとした表情のまま、何の躊躇いもなしに、顔を埋めたのだ。
「なッ！………」
思わず息が止まり、さくらの身体中の体毛がそそけ立った。 真っ白なブラジャーの下あたり、お腹と胸の境あたりが、見る間に膨らんでいく。大きく、深く息を吸っている。体操着を、顔に押し当てたままで──。
「と……とも……とも……ともよちゃん？……」
うまく言葉が出ないさくらに構わず、もうこれ以上は1ccも入らないほど、大きく息を吸った知世が顔をあげた。
「はぁぁぁ～…………」
頬を紅潮させ、とろけた表情を浮かべた知世は、余韻を楽しむようにゆっくりと肺の中の空気を吐き出していく。
「知世ちゃぁん！……」
「はい？」
さくらが抗議の声に、僅かに小首を傾げて見せる。その表情は幸せそのものという感じで、さくらは言いかけた言葉を思わず忘れてしまった。
気を取り直し、
「や、やめてよぉ。そんな……に……におい嗅がれたりしたら、わたし、恥ずかしいよ……」
だが、そんなさくらの一生懸命なお願いも、知世は聞く耳を持たないらしい。
「心配ありませんわ……さくらちゃんのにおい、とっても素敵ですもの。ずっとこうしていたい位ですわ」
と、また体操着に顔を埋めてしまう。
「や、やめてぇ！」
さくらは叫ぶように言って立ち上がり、知世に向かって手を伸ばした。そうはさせじと、素早く背を向けた知世は、この素敵な匂いのもとを取り戻させてはいけないとばかり、両手でしっかりと胸に抱きしめる。
やや丸まった背中に組み付いたさくらは、知世の脇から手を差し入れ、なんとか体操着を取り替えそうと必死だ。しばらくバスケットのゴール前のような揉みあいになった。
「じゃ……じゃぁ、汗くさいかもしれないけど……ごめんね……」
と、上目づかいに言った。
まるで貴重品を受け取るかの様に、両手に体操着を乗せた知世は、うっとりとした目でそれを眺め、それから愛しそうに胸に抱きしめる。
「はうぅ……」
困った顔で知世を見上げるさくら。どうして、いつまでも抱きしめているんだろう？ と疑問が浮かんだその直後、知世はさくらをさらに絶句させる挙措に出た。
抱きしめていた体操着を少し離すと、うっとりとした表情のまま、何の躊躇いもなしに、顔を埋めたのだ。
「なッ！………」
思わず息が止まり、さくらの身体中の体毛がそそけ立った。 真っ白なブラジャーの下あたり、お腹と胸の境あたりが、見る間に膨らんでいく。大きく、深く息を吸っている。体操着を、顔に押し当てたままで──。
「と……とも……とも……ともよちゃん？……」
うまく言葉が出ないさくらに構わず、もうこれ以上は1ccも入らないほど、大きく息を吸った知世が顔をあげた。
「はぁぁぁ～…………」
頬を紅潮させ、とろけた表情を浮かべた知世は、余韻を楽しむようにゆっくりと肺の中の空気を吐き出していく。
「知世ちゃぁん！……」
「はい？」
さくらが抗議の声に、僅かに小首を傾げて見せる。その表情は幸せそのものという感じで、さくらは言いかけた言葉を思わず忘れてしまった。
気を取り直し、
「や、やめてよぉ。そんな……に……におい嗅がれたりしたら、わたし、恥ずかしいよ……」
だが、そんなさくらの一生懸命なお願いも、知世は聞く耳を持たないらしい。
「心配ありませんわ……さくらちゃんのにおい、とっても素敵ですもの。ずっとこうしていたい位ですわ」
と、また体操着に顔を埋めてしまう。
「や、やめてぇ！」
さくらは叫ぶように言って立ち上がり、知世に向かって手を伸ばした。そうはさせじと、素早く背を向けた知世は、この素敵な匂いのもとを取り戻させてはいけないとばかり、両手でしっかりと胸に抱きしめる。
やや丸まった背中に組み付いたさくらは、知世の脇から手を差し入れ、なんとか体操着を取り替えそうと必死だ。しばらくバスケットのゴール前のような揉みあいになった。
