【ブログ版】ゆんゆんが大好き

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　すると、掌や指で触った事で、本来はまだ眠っているはずの感覚が呼び出されたのかもしれない。乳首の膨らみ方や、しこり方も、園美に比べて小さいから、そう考えれば納得がいく。
　では、この後どうするか。知世は考えた。
　園美は、おっぱいを吸われるのは幸せだと言っていた。とすれば、今、指先に触れているこのぽっちを、あの時のように吸ってあげれば、さくらは幸せを感じてくれるかもしれない。
　もし、幸せを感じてくれるなら、それをしてあげたい。いや、さくらの可愛い胸に唇を寄せ、小さく突き出た乳首を吸い、舐めてあげる場面を想像すると、自分でもびっくりするくらい、それをしてみたくてたまらなくなる。
　だが、実際に赤ちゃんを産んだことのある園美ならともかく、小学生のさくらにそんな事をして、悪い影響はないだろうか？　という心配も起きる。
　例えば、おっぱいが変な形になってしまったり、将来、赤ちゃんにおっぱいをあげられなくなってしまうなど、さくらに不利な事が起こらないとも限らない。少なくとも、それを否定する知識を、知世は持ち合わせていない。
　しばらくの逡巡したものの、愛するさくらにとっては、絶対に大丈夫といえない事はしない方が良いと結論した。
　もっとオトナになって、そういう機会に恵まれたら、そのときは……
　そう判断した知世は、これで乳首に触れるのをやめる事にした。最後に掌で全体をそおっと撫で、わき腹をさすりながら、ゆっくりと手を引き抜く。
　さくらも、ホッとしたのか、大きく息を吐いた。
　知世は、前屈みになり、足元の紙袋を拾い上げ、中のブラジャーの一着を引き出すと、それをそっとさくらに差し出した。
「あ……ありがとう……」
　お礼の言葉が口をついて出る。だが、すぐにそれでよかったのだろうか？　と思った。せっかくの品を借りるのだから、ちゃんと「借ります」と言った方がよかったかもしれない。
　そんな事を取り留めなく考えながら、さくらは知世から受け取ったブラジャーを両手で拡げて見た。
　色は清潔感のある白。形はたった今しがた脱いだ、ノースリーブのシャツを、うんと短くしたような感じだ。首周りと肩周りのところが、つり橋のような曲線を描いている。
　さらに仔細に観察すると、首周りと三対をなすように、左右の胸の部分に縫い取りの曲線が走っているのが判る。この縫い取りのためか、ただ手に持っているだけなのに、胸の部分が膨らんで、立体的に見える。
　着かたは、先ほど知世が着けるところを見た。というより、このノースリーブに似たデザインでは、間違えようがない。さくらは、胴周りの開口部分からまず右手を差し入れ、通した。
　続けて左腕を通し、肘を曲げて背中に周る部分を掴むと、ぐっと頭を差し入れる。
　首が通ると、鎖骨のあたりでわだかまっている胴回りのところを掴み、引き下げた。つい、いつものノースリーブの調子で引いてしまい、ごく短い距離で肩にかかった紐を引っ張られ、戸惑いの表情を浮かべる。だが、すぐに気を取り直し、ゴムの入った下端のところを掴んで、布地がピンと張るように引っ張った。まずは鳩尾の上、そして、左右の手が胸周りを円を描いて外に広がり、あちこちを引っ張っていく。
　胸とお腹の間をきゅっと締め付けられる感覚に違和感を覚えたものの、どうやらこれで完成のようだ。