さくらのぶらじゃぁ初体験 15
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「ありがとうございます……」
言った知世は、受け取った白い布地を広げた。
形としては、普段着ているジュニアスリップの胸から下を切り捨てたように見える。とすれば、着用方法がそれほど変わるわけではないだろう。知世は、つり橋の搭の部分に見える、腕を通すだろう場所に、まず右腕を通した。
ふと見れば、さくらが興味津々の目で、瞬きすら惜しむように見つめている。視線に気恥ずかしさを感じるものの、いまさら後ろを向くわけにもいかない。覚悟を決めて左腕も通し、呼吸をひとつしてから思い切って被り、真ん中の穴から頭を通した。
続いてうなじに両手を回し、長い黒髪を引き出すと、浮き出た鎖骨の上あたりでわだかまっているブラの下端を両手で掴み、引き下げる。布地が伸び、胸が包み込まれたのが判った。意外と言っても良いくらい、柔らかく包み込まれ、一瞬、手が止まってしまう。
左右で若干、ちぐはぐな位置になってしまった紐をキチンと肩に乗せて整え、掌でシワなどになっている部分がないか探して整えると、でき上がりだ。
「ほえぇぇぇ……」
目の前に現れた、見た事のない知世の姿に、さくらが何度目になるか判らない感嘆の声をあげる。
腕や首筋、肩やお腹に肌が見えているのに、胸の部分だけを真っ白な布地にぴったりと覆われたそれは、さきほど見て触った裸の胸を見ているより、なぜかどきどきしてしまう。
「ありがとうございます……」
言った知世は、受け取った白い布地を広げた。
形としては、普段着ているジュニアスリップの胸から下を切り捨てたように見える。とすれば、着用方法がそれほど変わるわけではないだろう。知世は、つり橋の搭の部分に見える、腕を通すだろう場所に、まず右腕を通した。
ふと見れば、さくらが興味津々の目で、瞬きすら惜しむように見つめている。視線に気恥ずかしさを感じるものの、いまさら後ろを向くわけにもいかない。覚悟を決めて左腕も通し、呼吸をひとつしてから思い切って被り、真ん中の穴から頭を通した。
続いてうなじに両手を回し、長い黒髪を引き出すと、浮き出た鎖骨の上あたりでわだかまっているブラの下端を両手で掴み、引き下げる。布地が伸び、胸が包み込まれたのが判った。意外と言っても良いくらい、柔らかく包み込まれ、一瞬、手が止まってしまう。
左右で若干、ちぐはぐな位置になってしまった紐をキチンと肩に乗せて整え、掌でシワなどになっている部分がないか探して整えると、でき上がりだ。
「ほえぇぇぇ……」
目の前に現れた、見た事のない知世の姿に、さくらが何度目になるか判らない感嘆の声をあげる。
腕や首筋、肩やお腹に肌が見えているのに、胸の部分だけを真っ白な布地にぴったりと覆われたそれは、さきほど見て触った裸の胸を見ているより、なぜかどきどきしてしまう。
「すごぉい！……かわいい……かっこいい！……」
先ほどと同じく、擦り寄る猫のように知世の周りを動き回りながら、盛んにほめ言葉を発するさくら。ほとんど何を言っているのか、自分でも判ってはいないだろうそれは、興奮状態の証でもあった。
前から見る。焦点ギリギリまで顔を寄せる。真横から見て膨らみ具合を確かめる。肩紐を追いかけて、背中もみる──キラキラと瞳を輝かせ、さくらは初めて見るブラジャーに魅入っていた。
「ね、ね、知世ちゃん！ どんな感じ？ 付けるとどんな風に感じるの？」
見ているだけでは物足りなくなったのか、好奇心剥き出しで問いかけるさくら。
「そう……ですね……なんていうか、不思議です……なんだかこう、きゅっと包まれたみたいな……でも、柔らかくて優しい感じで……」
初めての感覚に戸惑い、取りとめの無い感想をつむぐ知世。だが、さくらはそのひとつひとつに、うんうんと頷いてみせる。
「触ってみても……いい？」
見る、聞くだけでは満足しないのか、さくらが身を乗り出すようにして触れる事への「お許し」を求めた。
さくらにこれほど熱心にお願いされては、断れる知世ではない。小さく頷いて返事をすると、さくらは狂喜乱舞しそうなほど喜びを表し、すぐさま知世の右斜め前の位置から、右掌で左胸を包み込むようにあてがった。
木綿のさらっとした布地が掌に触れる。それ自体は特に目新しい感触ではないが、構造上、弾力を持たせたソフトなつくりと、僅かながら膨らんだ少女の胸の柔らかさが相まって、なんとも言えない手触りだ。
触り心地を愉しむように、ブラの上を円を描くようにを掌で撫で回す。
夢中になったさくらは、知世がまだ先っぽを痛がる事をすっかり失念していた。唐突にそれを思い出したのは、かなりしばらく撫で回した後。
「ごめんなさい……知世ちゃん、痛くなかった？」
手の動きを止め、心配そうに顔を寄せるさくらに、知世は、
「いいえ……あまり強くしなければ、痛くないですよ……」
クッション性のある二重構造に包まれ、表面の突起をなくして平坦にされた膨らみは、あのツンツンする痛みを感じない。強く揉み込んだり、押し付けたりすると、発展途上の乳腺が刺激されて、ズンと痛いが、撫でるようなさくらの手つきでは、それはほとんど無かった。
言われたさくらは、再び胸を撫でながら、伺うように知世の顔をのぞき込む。知世はそれに笑顔で応えると、安堵したのか、さくらも微笑んだ。
「いいな……いいな……うらやましいな……」
純白のブラを撫で回しながら、さくらがつぶやくように言った。胸が膨らんだ事も、ブラジャーを着用した事も、すべてが羨望の的だった。自分より一歩先に、オトナの階段を踏み出した知世がうらやましくて仕方がない。
それを聞いていた知世の瞳に、なにやら曰くのある光が宿った。
先ほどと同じく、擦り寄る猫のように知世の周りを動き回りながら、盛んにほめ言葉を発するさくら。ほとんど何を言っているのか、自分でも判ってはいないだろうそれは、興奮状態の証でもあった。
前から見る。焦点ギリギリまで顔を寄せる。真横から見て膨らみ具合を確かめる。肩紐を追いかけて、背中もみる──キラキラと瞳を輝かせ、さくらは初めて見るブラジャーに魅入っていた。
「ね、ね、知世ちゃん！ どんな感じ？ 付けるとどんな風に感じるの？」
見ているだけでは物足りなくなったのか、好奇心剥き出しで問いかけるさくら。
「そう……ですね……なんていうか、不思議です……なんだかこう、きゅっと包まれたみたいな……でも、柔らかくて優しい感じで……」
初めての感覚に戸惑い、取りとめの無い感想をつむぐ知世。だが、さくらはそのひとつひとつに、うんうんと頷いてみせる。
「触ってみても……いい？」
見る、聞くだけでは満足しないのか、さくらが身を乗り出すようにして触れる事への「お許し」を求めた。
さくらにこれほど熱心にお願いされては、断れる知世ではない。小さく頷いて返事をすると、さくらは狂喜乱舞しそうなほど喜びを表し、すぐさま知世の右斜め前の位置から、右掌で左胸を包み込むようにあてがった。
木綿のさらっとした布地が掌に触れる。それ自体は特に目新しい感触ではないが、構造上、弾力を持たせたソフトなつくりと、僅かながら膨らんだ少女の胸の柔らかさが相まって、なんとも言えない手触りだ。
触り心地を愉しむように、ブラの上を円を描くようにを掌で撫で回す。
夢中になったさくらは、知世がまだ先っぽを痛がる事をすっかり失念していた。唐突にそれを思い出したのは、かなりしばらく撫で回した後。
「ごめんなさい……知世ちゃん、痛くなかった？」
手の動きを止め、心配そうに顔を寄せるさくらに、知世は、
「いいえ……あまり強くしなければ、痛くないですよ……」
クッション性のある二重構造に包まれ、表面の突起をなくして平坦にされた膨らみは、あのツンツンする痛みを感じない。強く揉み込んだり、押し付けたりすると、発展途上の乳腺が刺激されて、ズンと痛いが、撫でるようなさくらの手つきでは、それはほとんど無かった。
言われたさくらは、再び胸を撫でながら、伺うように知世の顔をのぞき込む。知世はそれに笑顔で応えると、安堵したのか、さくらも微笑んだ。
「いいな……いいな……うらやましいな……」
純白のブラを撫で回しながら、さくらがつぶやくように言った。胸が膨らんだ事も、ブラジャーを着用した事も、すべてが羨望の的だった。自分より一歩先に、オトナの階段を踏み出した知世がうらやましくて仕方がない。
それを聞いていた知世の瞳に、なにやら曰くのある光が宿った。
