今日はいちゃいちゃの日なの 12
「ふーん、じゃぁ、この手はなにかなぁ?」
自分の胸元に置かれた掌の事を問うなのは。
「え………え~と………」
フェイトは暫く考えて、
「し……シートベルト?」
自分がリクライニングシート扱いされたことを利用して、そう言った。結構、ウィットを利かせたつもりだ。
「ふーん、じゃぁ、揺れるのかなぁ? フェイトちゃんが、ベッドで、私の脚を抱えて、ぐっぐっ、ってするときみたいに?」
さり気なさのなかに、えらく際どい例えをだされ、フェイトは真っ赤になる。
自分の胸元に置かれた掌の事を問うなのは。
「え………え~と………」
フェイトは暫く考えて、
「し……シートベルト?」
自分がリクライニングシート扱いされたことを利用して、そう言った。結構、ウィットを利かせたつもりだ。
「ふーん、じゃぁ、揺れるのかなぁ? フェイトちゃんが、ベッドで、私の脚を抱えて、ぐっぐっ、ってするときみたいに?」
さり気なさのなかに、えらく際どい例えをだされ、フェイトは真っ赤になる。
そんな自分を、下から面白そうに見上げているなのはの表情を見て、フェイトは開き直った。
「うん。揺れるかもしれないから、ベルトがあったほうがいいよ」
そう言って、なのはの両肩からV字型に両手を添える。
直接、掌の中に包み込んではいないとはいえ、腕にあたる柔らかな感触が心地よい。このままずっと、なのはを腕の中で抱いていたいと思ってしまう。
そのまま、画面に見入る幸せな時間が続くこと暫し。
「フェイトちゃん?……」
なのはが声をかけた。フェイトが上から見下ろすと、なのはがチラッとローテーブルの方を見ては、意味ありげな笑顔を浮かべる。暫く目線と表情の意味を考えたフェイトは、どうやらあのポテトチップを開けて食べさせろと言っている事に気づいて、ちょっと呆れた。
教導隊では、新人をきっちり叩きのめす厳しい教官として「白い悪魔」とまで恐れられ、ヴィヴィオにとっても、ちょっと厳しいママをしている、あのなのはが、ポテチ食べさせろだなんて、こんな姿を皆に見せたらどんな顔をするだろうか?
けれど、他の者には決して見せない姿を、自分にだけは見せてくれるのは、嬉しくてたまらない。それにこうしてすっぽりと抱きしめたなのはに、幼児のように物を食べさせるなんて経験も滅多にできるものではない。
そう判断したのか、フェイトは袋を左右に引いて開けた。
中のチップを一枚、つまむと、それをなのはの口元に持っていく。
あーんと開かれた唇の間にそれを半分ほど差し入れると、なのはの白い歯がそれをかみ割った。なんとも小気味良い音で、それを咀嚼していく。指の間に残った半分の欠片は自分の口に放り込んだ。
だが、二枚目は唇と歯で軽く挟み、そのまま、割らない程度にそっと噛むと、頭を軽く左に振って、指の間からチップを引き抜いた。舌と歯をつかって口中に引っ張り込むと、パリパリと音を立てて咀嚼する。
なのはとひとつ物を半分に分けるのが嬉しかったので、フェイトにとってはちょっと残念な結果だったが、それはそれで仕方ない。そう思ってたら、
「んー」
となのはが抗議の声を上げた。
何事? とフェイトが思ったら、どうやら指を引っ込めようとすると、なのはが声をあげる事が判った。
もうチップを摘んでないのに、何故だろうと思っていたら、口の中の物を呑み込んだなのはが舌を伸ばし、フェイトの指をひと舐め。
驚いたような顔をしたフェイトを見上げるなのはは、餌をねだるヒナのように口を開けている。一瞬、次のチップの要求かとも思ったが、手を動かそうとすると「違う」と言いた気に首を横に振った。
少し躊躇いながら、何も摘んでいない指をなのはの唇に近づけると、伸ばした舌が人差し指と親指の間に差し入れられる。ゆっくりと回すように、指の腹を嘗め回すなのはの舌。
「………」
ちょっとびっくりして強張るフェイトを他所に、なのはは舌でフェイトの指を絡め取ると、口中へと引き入れる。第一関節くらいまでを唇で挟み、吸引して、ちゅぷちゅぷとしゃぶった。
「な……なのはぁ……」
指から伝わってくる、なのはの柔らかな舌の蠢きがたまらない。
頬を染めたフェイトは、ちょっと変な感覚だが、自分の指が羨ましかった。
吸い付く感じ、転がす感じ、そっと撫でていく感じ。胸の先っぽや、秘密の芽をされているときは、強い快感で判りにくい舌の動き方が良く判る。
それはそれで新しい発見だったが、やっぱり指よりも気持ちイイところが良い。
いや、それよりもリインフォース位のサイズになって、全身をこんな風にされたらどうだろう? きっと、気持ちよすぎて死んでしまうかもしれない。
そんな事を考え、ボーっとしているフェイトの指を、なのはは舌で口中から押し出した。すっかり塩と油分を舐めとられてしまった指。と、いう事は、もう一度、舐めとるものがつければ、指を舐めてもらえるかもしれない。
そう思ったフェイトは、袋から新しいチップを摘み取った。
「うん。揺れるかもしれないから、ベルトがあったほうがいいよ」
そう言って、なのはの両肩からV字型に両手を添える。
直接、掌の中に包み込んではいないとはいえ、腕にあたる柔らかな感触が心地よい。このままずっと、なのはを腕の中で抱いていたいと思ってしまう。
そのまま、画面に見入る幸せな時間が続くこと暫し。
「フェイトちゃん?……」
なのはが声をかけた。フェイトが上から見下ろすと、なのはがチラッとローテーブルの方を見ては、意味ありげな笑顔を浮かべる。暫く目線と表情の意味を考えたフェイトは、どうやらあのポテトチップを開けて食べさせろと言っている事に気づいて、ちょっと呆れた。
教導隊では、新人をきっちり叩きのめす厳しい教官として「白い悪魔」とまで恐れられ、ヴィヴィオにとっても、ちょっと厳しいママをしている、あのなのはが、ポテチ食べさせろだなんて、こんな姿を皆に見せたらどんな顔をするだろうか?
けれど、他の者には決して見せない姿を、自分にだけは見せてくれるのは、嬉しくてたまらない。それにこうしてすっぽりと抱きしめたなのはに、幼児のように物を食べさせるなんて経験も滅多にできるものではない。
そう判断したのか、フェイトは袋を左右に引いて開けた。
中のチップを一枚、つまむと、それをなのはの口元に持っていく。
あーんと開かれた唇の間にそれを半分ほど差し入れると、なのはの白い歯がそれをかみ割った。なんとも小気味良い音で、それを咀嚼していく。指の間に残った半分の欠片は自分の口に放り込んだ。
だが、二枚目は唇と歯で軽く挟み、そのまま、割らない程度にそっと噛むと、頭を軽く左に振って、指の間からチップを引き抜いた。舌と歯をつかって口中に引っ張り込むと、パリパリと音を立てて咀嚼する。
なのはとひとつ物を半分に分けるのが嬉しかったので、フェイトにとってはちょっと残念な結果だったが、それはそれで仕方ない。そう思ってたら、
「んー」
となのはが抗議の声を上げた。
何事? とフェイトが思ったら、どうやら指を引っ込めようとすると、なのはが声をあげる事が判った。
もうチップを摘んでないのに、何故だろうと思っていたら、口の中の物を呑み込んだなのはが舌を伸ばし、フェイトの指をひと舐め。
驚いたような顔をしたフェイトを見上げるなのはは、餌をねだるヒナのように口を開けている。一瞬、次のチップの要求かとも思ったが、手を動かそうとすると「違う」と言いた気に首を横に振った。
少し躊躇いながら、何も摘んでいない指をなのはの唇に近づけると、伸ばした舌が人差し指と親指の間に差し入れられる。ゆっくりと回すように、指の腹を嘗め回すなのはの舌。
「………」
ちょっとびっくりして強張るフェイトを他所に、なのはは舌でフェイトの指を絡め取ると、口中へと引き入れる。第一関節くらいまでを唇で挟み、吸引して、ちゅぷちゅぷとしゃぶった。
「な……なのはぁ……」
指から伝わってくる、なのはの柔らかな舌の蠢きがたまらない。
頬を染めたフェイトは、ちょっと変な感覚だが、自分の指が羨ましかった。
吸い付く感じ、転がす感じ、そっと撫でていく感じ。胸の先っぽや、秘密の芽をされているときは、強い快感で判りにくい舌の動き方が良く判る。
それはそれで新しい発見だったが、やっぱり指よりも気持ちイイところが良い。
いや、それよりもリインフォース位のサイズになって、全身をこんな風にされたらどうだろう? きっと、気持ちよすぎて死んでしまうかもしれない。
そんな事を考え、ボーっとしているフェイトの指を、なのはは舌で口中から押し出した。すっかり塩と油分を舐めとられてしまった指。と、いう事は、もう一度、舐めとるものがつければ、指を舐めてもらえるかもしれない。
そう思ったフェイトは、袋から新しいチップを摘み取った。