今日はいちゃいちゃの日なの 11
そうして互いに身体を摺り寄せながら、手探りのリモコン操作で、DVDの再生をスタートさせた。
「……私達に、魔法使いの映画見せて、どうするつもりなのかなぁ……」
アリサの選択感覚に、なのはは困ったような笑顔を浮かべた。
でも、これもアリサの「親心」。何かの理由で故郷の世界に帰ってきたとき、世間の話についてこれないと困るだろうからと、話題になったものは、こうして送ってきてくれる。
「箒がないと飛べないのは、不自由だね」
「まぁ、申請手続きとか、後で報告書は要らないみたいだけどねぇ」
フェイトの指摘に、なのはは笑った。
その間もフェイトは身体をぴったりと寄せ、なのはの肩に頭を預ける。なのはも同じようにフェイトにもたれかかり、互いで互いを支えあう状態。
「……私達に、魔法使いの映画見せて、どうするつもりなのかなぁ……」
アリサの選択感覚に、なのはは困ったような笑顔を浮かべた。
でも、これもアリサの「親心」。何かの理由で故郷の世界に帰ってきたとき、世間の話についてこれないと困るだろうからと、話題になったものは、こうして送ってきてくれる。
「箒がないと飛べないのは、不自由だね」
「まぁ、申請手続きとか、後で報告書は要らないみたいだけどねぇ」
フェイトの指摘に、なのはは笑った。
その間もフェイトは身体をぴったりと寄せ、なのはの肩に頭を預ける。なのはも同じようにフェイトにもたれかかり、互いで互いを支えあう状態。
そうしてスクリーンに映る映画を見ていたふたりだったが、しばらくして、フェイトが頭を持ち上げ、さらになのはとの距離を急に開けた。
きょとんとするなのはを見て、自分の膝を指差すフェイト。
「さっき、なのはにしてもらったから……」
膝枕。先ほどと逆に、フェイトの膝を枕にしろという事だ。
断る理由など、もちろん無いから、なのはは素直に身体を倒し、フェイトの腿に頭を乗せた。フェイトは蕩けた目でなのはを見下ろし、栗色の髪を弄ったり、頭をそっと撫でたりする。
「なぁに?」
「うん……」
くすぐったいので、問うてみたなのはの言葉に、フェイトはだたそれだけ返す。会話になっていないが、心ではなにか通じるものがある。
だが、そうやってフェイトの膝枕で画像を見ていたなのはは、画面を横倒しで見ているのに違和感を感じていた。特に動きが激しいと少し困る。
折のいい場面でフェイトに断りを入れ、膝枕から頭を起こしたなのはは、四つん這いの姿勢になると、頭を軸に下半身を90°、扇型に移動させる。
座っているフェイトに正対し、もし、このままフェイトが真後ろに倒れれば、そのままなのはが上の正常位──。
一瞬、どきんとして頬を赤らめたフェイトだったが、なのはの意図はそれとは違っていたようで、そのままお腹を見せるネコのように、ころんとひっくり返った。
「な……なのは?……」
ちょっと狼狽するフェイトを他所に、なのははもそもそと姿勢を整えてしまう。
フェイトの下腹に頭を置き、スクリーンに向かって脚を伸ばす。これで、画面を横に見る事は無いというわけだ。
「フェイトちゃん、膝、伸ばしてくれないかなぁ?」
なのはが見上げるようにして言う。今の膝を折った座り方だと、頭の位置が少し高すぎるようだ。
「こ、こう?」
言われたとおり、フェイトが左右の脚を片方づつ伸ばす。なのはの身体がそこにあるから、どうしても膝を開いた形になり、少し恥ずかしい。
少しずり上がって、フェイトのお腹に頭を置いたなのはは、フェイトの両膝に肘を乗せ、自分の胸の下で手を組んだ。ものすごく深く倒した、リクライニングシートという趣。
「うん……なんていうか、すごくいいシートだねぇ……いい気持ち」
「もう……」
ちょっと困った顔をしてみたフェイトだが、この状況が嬉しくないはずがない。自分の身体と、なのはの身体がぴったりとくっついているのだから。
なのはの髪や頭を、また触る。今度は両手で、そっと撫でる。
目はスクリーンではなく、なのはの身体に注がれていた。
殆ど仰向けなため、少し左右に流れた重そうな膨らみと、美味しそうな色の、その頂。すっきりしたお腹に刻まれた、えくぼのようなおへそ。ふっくらした下腹と、髪と同じいろの柔らかそうな叢。すっきりと伸びた脚。上から見下ろす目には、そのどれもが魅力的だった。
フェイトは、なのはの髪を弄っていた手を、その耳元から首筋に滑らせてみる。だが、何も苦情らしき事はいわなれい。
更に両肩へ、その先の腕へと掌を滑らせてみた。なのはの柔らかな肌の手触りが心地よい。だが、なのはは、空中の映像を見ているだけで、咎める様子はない。
それならと、フェイトは少し大胆になった。
いったん、肩まで掌を戻らせ、鎖骨から膨らみの外側にそっと滑らせる。
「フェイトちゃん?」
流石にこれは声がかかった。ぴたりと手を止めたフェイトを上目で見上げたなのはは、
「映画、みてる?」
「み、見てるよ」
フェイトは少し詰まったが、そう答えた。嘘ではなく、大まかな筋くらいはちゃんと耳が聴き、時々は映像もみていた。
きょとんとするなのはを見て、自分の膝を指差すフェイト。
「さっき、なのはにしてもらったから……」
膝枕。先ほどと逆に、フェイトの膝を枕にしろという事だ。
断る理由など、もちろん無いから、なのはは素直に身体を倒し、フェイトの腿に頭を乗せた。フェイトは蕩けた目でなのはを見下ろし、栗色の髪を弄ったり、頭をそっと撫でたりする。
「なぁに?」
「うん……」
くすぐったいので、問うてみたなのはの言葉に、フェイトはだたそれだけ返す。会話になっていないが、心ではなにか通じるものがある。
だが、そうやってフェイトの膝枕で画像を見ていたなのはは、画面を横倒しで見ているのに違和感を感じていた。特に動きが激しいと少し困る。
折のいい場面でフェイトに断りを入れ、膝枕から頭を起こしたなのはは、四つん這いの姿勢になると、頭を軸に下半身を90°、扇型に移動させる。
座っているフェイトに正対し、もし、このままフェイトが真後ろに倒れれば、そのままなのはが上の正常位──。
一瞬、どきんとして頬を赤らめたフェイトだったが、なのはの意図はそれとは違っていたようで、そのままお腹を見せるネコのように、ころんとひっくり返った。
「な……なのは?……」
ちょっと狼狽するフェイトを他所に、なのははもそもそと姿勢を整えてしまう。
フェイトの下腹に頭を置き、スクリーンに向かって脚を伸ばす。これで、画面を横に見る事は無いというわけだ。
「フェイトちゃん、膝、伸ばしてくれないかなぁ?」
なのはが見上げるようにして言う。今の膝を折った座り方だと、頭の位置が少し高すぎるようだ。
「こ、こう?」
言われたとおり、フェイトが左右の脚を片方づつ伸ばす。なのはの身体がそこにあるから、どうしても膝を開いた形になり、少し恥ずかしい。
少しずり上がって、フェイトのお腹に頭を置いたなのはは、フェイトの両膝に肘を乗せ、自分の胸の下で手を組んだ。ものすごく深く倒した、リクライニングシートという趣。
「うん……なんていうか、すごくいいシートだねぇ……いい気持ち」
「もう……」
ちょっと困った顔をしてみたフェイトだが、この状況が嬉しくないはずがない。自分の身体と、なのはの身体がぴったりとくっついているのだから。
なのはの髪や頭を、また触る。今度は両手で、そっと撫でる。
目はスクリーンではなく、なのはの身体に注がれていた。
殆ど仰向けなため、少し左右に流れた重そうな膨らみと、美味しそうな色の、その頂。すっきりしたお腹に刻まれた、えくぼのようなおへそ。ふっくらした下腹と、髪と同じいろの柔らかそうな叢。すっきりと伸びた脚。上から見下ろす目には、そのどれもが魅力的だった。
フェイトは、なのはの髪を弄っていた手を、その耳元から首筋に滑らせてみる。だが、何も苦情らしき事はいわなれい。
更に両肩へ、その先の腕へと掌を滑らせてみた。なのはの柔らかな肌の手触りが心地よい。だが、なのはは、空中の映像を見ているだけで、咎める様子はない。
それならと、フェイトは少し大胆になった。
いったん、肩まで掌を戻らせ、鎖骨から膨らみの外側にそっと滑らせる。
「フェイトちゃん?」
流石にこれは声がかかった。ぴたりと手を止めたフェイトを上目で見上げたなのはは、
「映画、みてる?」
「み、見てるよ」
フェイトは少し詰まったが、そう答えた。嘘ではなく、大まかな筋くらいはちゃんと耳が聴き、時々は映像もみていた。