今日はいちゃいちゃの日なの 9
そうして、DVDを3本もダラダラと見続ければ、いくら横になっているだけでもお腹は減る。時間的にもお昼を過ぎているのだから、当然といえば当然か。
「お昼……どうしようか……?」
丁度、今見ているのが終わったタイミングで、どちらからともなく、訊ねあう。
ここで視聴をいったん打ち切り、昼食にすることに決するのに時間はかからなかった。。メニューもあっさり決まって、カルボナーラという事になった。近くの美味しいレストランで売っているものと、パスタの袋とソースの缶が、荷物の中に入っていたそうだ。
「朝はなのはが作ったから、お昼は私がつくるよ」
フェイトが言うと、異論は全く無いのか、なのはは頷いて返した。
「お昼……どうしようか……?」
丁度、今見ているのが終わったタイミングで、どちらからともなく、訊ねあう。
ここで視聴をいったん打ち切り、昼食にすることに決するのに時間はかからなかった。。メニューもあっさり決まって、カルボナーラという事になった。近くの美味しいレストランで売っているものと、パスタの袋とソースの缶が、荷物の中に入っていたそうだ。
「朝はなのはが作ったから、お昼は私がつくるよ」
フェイトが言うと、異論は全く無いのか、なのはは頷いて返した。
自分の上に寝そべっていたなのはが身を起こすと、フェイトはそそくさと立ち上がり、そのまま、キッチンの方へ向かった。
ダイニングテーブルの上につくねられた、白いエプロン。
両手でそっと持ち上げ、軽く顔を埋めてみる。微かになのはの体臭が香るような気がした。だが、こんな事をしている時ではないと軽く頭を振る。
拡げて、自分の身体の前にあてがうと、はだかの上にエプロンをつける初めての感触が新鮮で、かつ恥ずかしい。
頬を染めながら、上の紐を首の後ろで結び、続けて、腰の紐を結び終わったそのとき、後ろでカタンと音がした。
え? っと振り返ると、なのはが椅子を引いた音だった。
「な!……なのは?」
「ん? なぁに?」
慌てるフェイトと反対に、いかにも当然という様子で、なのはは椅子に腰を降ろす。テーブルに両肘を立て、組んだ手の甲に、おとがいをちょこんと乗せる。
「あ……あの……出来たら呼ぶ……から……」
「ううん。たいしたことないから、待ってるよ」
そう言って、微笑むなのは。
だが、フェイトにとっては、非常に「たいした事」がある状況。はだかにエプロン一枚の姿を、じっとなのはに見られてしまうのだから。
思わず知らず、エプロンの裾を引っ張って、なるべくお尻を隠そうと試みるが、くりんと丸い、張りのある豊かなヒップがそんなもので隠れるはずが無い。
それに、胸だって胸当ての部分から丸みのある外周がはみ出し、喉元の下には、ブラをつけた時程ではないが、くっきりと谷間が作られている。
エプロンとしては大きめだが、フェイトの身体を隠すにはてんで足りない。
そんな慌てるフェイトを、少し上気した顔のなのはが、まさしく舐めるように見つめている。
そんなに見ないでと、抗議するべきか、フェイトは少し迷った。
なのはの裸エプロンを、自分はちょっとしか見なかった。だから、自分の裸エプロンも、ちょっと見るだけにして欲しい。それが公平というものだとフェイトは思う。
でも、なのはの様子を見ると、梃子でも動きそうにない。フォトンランサー・ファランクスシフトでも使わないと、ここからどうこうする事は無理だろう。といっても、なのはのブラスタービットのシールドは鉄壁の防御だし、抜けるかどうか、わからない。
そんな事を悶々と考えながら、パスタを茹でるナベを用意し、湯を沸かす一方、ソースの缶を缶きりで開け始める。だが、後ろが気になって仕方が無い。
ちらと見れば、なのはは先ほどとまったく変わらない姿勢で、こちらをじっと見てる。
思えば、このメニューは裸エプロンをじっくりと鑑賞するには、実に都合が良い。
茹でる時の熱湯が危ないが、それ以外はナイフも使わないから、もじもじしたり、後ろを気にしながらでも何とか作れてしまう。まんまとハメられてしまったという事か。
一方で、湯の沸くのを待っているフェイトは、不思議な心地よさも感じていた。
女性は視線には敏感である。なのはがこっちに視線を注いでいるのは、痛いほど判る。
好意を寄せる人が、自分の肢体に興味を持つことに、羞恥心は感じても、決して嫌悪は感じない。むしろ嬉しい。だから嬉しさと恥ずかしさから動作がぎこちなくなり、ますます愛しげにみつめられるという、際限の無いエスカレーション。
もし、そっと立ち上がったなのはに、後ろからぎゅっと抱きすくめられたりしたら……
そんな幸せな事を考えてしまい、鍋に塩を、そしてパスタを投入する手が震えてしまう。
ダイニングテーブルの上につくねられた、白いエプロン。
両手でそっと持ち上げ、軽く顔を埋めてみる。微かになのはの体臭が香るような気がした。だが、こんな事をしている時ではないと軽く頭を振る。
拡げて、自分の身体の前にあてがうと、はだかの上にエプロンをつける初めての感触が新鮮で、かつ恥ずかしい。
頬を染めながら、上の紐を首の後ろで結び、続けて、腰の紐を結び終わったそのとき、後ろでカタンと音がした。
え? っと振り返ると、なのはが椅子を引いた音だった。
「な!……なのは?」
「ん? なぁに?」
慌てるフェイトと反対に、いかにも当然という様子で、なのはは椅子に腰を降ろす。テーブルに両肘を立て、組んだ手の甲に、おとがいをちょこんと乗せる。
「あ……あの……出来たら呼ぶ……から……」
「ううん。たいしたことないから、待ってるよ」
そう言って、微笑むなのは。
だが、フェイトにとっては、非常に「たいした事」がある状況。はだかにエプロン一枚の姿を、じっとなのはに見られてしまうのだから。
思わず知らず、エプロンの裾を引っ張って、なるべくお尻を隠そうと試みるが、くりんと丸い、張りのある豊かなヒップがそんなもので隠れるはずが無い。
それに、胸だって胸当ての部分から丸みのある外周がはみ出し、喉元の下には、ブラをつけた時程ではないが、くっきりと谷間が作られている。
エプロンとしては大きめだが、フェイトの身体を隠すにはてんで足りない。
そんな慌てるフェイトを、少し上気した顔のなのはが、まさしく舐めるように見つめている。
そんなに見ないでと、抗議するべきか、フェイトは少し迷った。
なのはの裸エプロンを、自分はちょっとしか見なかった。だから、自分の裸エプロンも、ちょっと見るだけにして欲しい。それが公平というものだとフェイトは思う。
でも、なのはの様子を見ると、梃子でも動きそうにない。フォトンランサー・ファランクスシフトでも使わないと、ここからどうこうする事は無理だろう。といっても、なのはのブラスタービットのシールドは鉄壁の防御だし、抜けるかどうか、わからない。
そんな事を悶々と考えながら、パスタを茹でるナベを用意し、湯を沸かす一方、ソースの缶を缶きりで開け始める。だが、後ろが気になって仕方が無い。
ちらと見れば、なのはは先ほどとまったく変わらない姿勢で、こちらをじっと見てる。
思えば、このメニューは裸エプロンをじっくりと鑑賞するには、実に都合が良い。
茹でる時の熱湯が危ないが、それ以外はナイフも使わないから、もじもじしたり、後ろを気にしながらでも何とか作れてしまう。まんまとハメられてしまったという事か。
一方で、湯の沸くのを待っているフェイトは、不思議な心地よさも感じていた。
女性は視線には敏感である。なのはがこっちに視線を注いでいるのは、痛いほど判る。
好意を寄せる人が、自分の肢体に興味を持つことに、羞恥心は感じても、決して嫌悪は感じない。むしろ嬉しい。だから嬉しさと恥ずかしさから動作がぎこちなくなり、ますます愛しげにみつめられるという、際限の無いエスカレーション。
もし、そっと立ち上がったなのはに、後ろからぎゅっと抱きすくめられたりしたら……
そんな幸せな事を考えてしまい、鍋に塩を、そしてパスタを投入する手が震えてしまう。