今日はいちゃいちゃの日なの 6
「なのはぁ………」
フェイトは思わず、自由になる左腕で、なのはの細腰を抱きしめて甘えた声を出してしまう。
「くすぐったいよ、フェイトちゃん。耳掃除してるんだから、あぶないよ」
腰の辺りを撫でられたなのはが軽く嗜める。
だが、フェイトはなのはのお腹に顔を押し付け、腰をぎゅっと抱きながら、くぐもった声で、
「なのは………怒って……る?」
と訊いた。
フェイトは思わず、自由になる左腕で、なのはの細腰を抱きしめて甘えた声を出してしまう。
「くすぐったいよ、フェイトちゃん。耳掃除してるんだから、あぶないよ」
腰の辺りを撫でられたなのはが軽く嗜める。
だが、フェイトはなのはのお腹に顔を押し付け、腰をぎゅっと抱きながら、くぐもった声で、
「なのは………怒って……る?」
と訊いた。
「ん? なにが?」
「夕べ、無理矢理したの怒ってる? 怒ってるから、私、裸にされてるの?……」
蚊の鳴くような声で尋ねるフェイト。
なのははくすりと笑い、
「違うよ……裸なのは、雨が降ってたからだよ」
意味が判らず、フェイトは少しだけ顔の位置を変え、片目だけでなのはを見上げた。
「起きたら雨だったから……私達が裸でいちゃいちゃするなら、やっぱり、初めての時みたいに、雨がいいよね」
しばらく、きょとんとなのはの顔を見上げていたフェイトだったが、やがて、「雨」「裸」「初めて」のキーワードが、ある記憶と合致した。
それを思い出したフェイトの顔に、朱が上る。
「あぁ~? その顔は、忘れてたなぁ? 酷いなぁフェイトちゃんはぁ……わたしの初めてを奪った日のこと、忘れるなんて……」
膝の上のフェイトを見下ろしながら、なのはが拗ねたような表情を作る。その言葉に、フェイトは慌てた。
「ち……違う!あの日は、お……お……ひ……ひとりでするのを、ふたりで一緒にしてみようって……さ……誘ったのは、なのはだし……ゆ……指入れてみたのは、もっと、ずっと後だよ?」
行為の直接の名前を口にするのが恥ずかしくて言葉に詰まったが、あんなに鮮烈な体験は、時間が経っても忘れるものではない。
そんな風に。必死に弁明するフェイトを、なのはは面白そうに見下ろして、
「なぁんだ、ちゃんと覚えてるじゃない」
要するに、誘導尋問みたいなもの。本当に奪われたのでないのを百も承知で、こんな事を言って、慌てるのを愉しんでいるようだ。
「なのはは、意地悪だ」
フェイトは拗ねたように言い、なのはのお腹に顔を埋める。
「そうかな? 私って意地悪かな?」
そんな事を言いながら、なのはは耳掻きを仕舞い、フェイトの頭を撫でたり、金色の髪を悪戯したりする。
やがて、なのははカーペットに右手を突き、左腕でフェイトの頭を抱えながら、そっと膝を崩し、女のコ座りになる。
少しリラックスした姿勢で、更にフェイトの頭を撫で、髪をいじるが、フェイトは顔をあげるのが恥ずかしいのか、なのはのお腹に顔を押し付けたまま、上げようとしない。
暫くの後、なのはは身体の支えを肘に変え、さらに姿勢を崩した。
フェイトの頭が落ちないよう、支えながら、そっと身体を横たえる。
腰が一番くびれてる辺りとカーペットの間に、身体を支える必要のなくなった右腕を差し入れ、フェイトの骨盤の上あたりに頭を置き、両腕でぎゅっと抱きすくめた。
フェイトもさすがにびっくりして顔をあげた。
もしかして、同時に舐めっこする、アレかもと思い、ちょっと期待を持つ。
だが、なのはは近くにあったリモコンを拾うと、さっきセットしたDVDの再生ボタンを押した。
魔力スクリーンが空間に広がり、そこに変換されたDVDの映像が流れる。録画したそのままらしく、CMまで入っていた。
「?」
少し頭を持ち上げて、不思議そうにしているフェイトに、
「フェイトちゃん抱き枕♪」
そう言って、さらにギュッと抱きしめるなのは。
「夕べ、無理矢理したの怒ってる? 怒ってるから、私、裸にされてるの?……」
蚊の鳴くような声で尋ねるフェイト。
なのははくすりと笑い、
「違うよ……裸なのは、雨が降ってたからだよ」
意味が判らず、フェイトは少しだけ顔の位置を変え、片目だけでなのはを見上げた。
「起きたら雨だったから……私達が裸でいちゃいちゃするなら、やっぱり、初めての時みたいに、雨がいいよね」
しばらく、きょとんとなのはの顔を見上げていたフェイトだったが、やがて、「雨」「裸」「初めて」のキーワードが、ある記憶と合致した。
それを思い出したフェイトの顔に、朱が上る。
「あぁ~? その顔は、忘れてたなぁ? 酷いなぁフェイトちゃんはぁ……わたしの初めてを奪った日のこと、忘れるなんて……」
膝の上のフェイトを見下ろしながら、なのはが拗ねたような表情を作る。その言葉に、フェイトは慌てた。
「ち……違う!あの日は、お……お……ひ……ひとりでするのを、ふたりで一緒にしてみようって……さ……誘ったのは、なのはだし……ゆ……指入れてみたのは、もっと、ずっと後だよ?」
行為の直接の名前を口にするのが恥ずかしくて言葉に詰まったが、あんなに鮮烈な体験は、時間が経っても忘れるものではない。
そんな風に。必死に弁明するフェイトを、なのはは面白そうに見下ろして、
「なぁんだ、ちゃんと覚えてるじゃない」
要するに、誘導尋問みたいなもの。本当に奪われたのでないのを百も承知で、こんな事を言って、慌てるのを愉しんでいるようだ。
「なのはは、意地悪だ」
フェイトは拗ねたように言い、なのはのお腹に顔を埋める。
「そうかな? 私って意地悪かな?」
そんな事を言いながら、なのはは耳掻きを仕舞い、フェイトの頭を撫でたり、金色の髪を悪戯したりする。
やがて、なのははカーペットに右手を突き、左腕でフェイトの頭を抱えながら、そっと膝を崩し、女のコ座りになる。
少しリラックスした姿勢で、更にフェイトの頭を撫で、髪をいじるが、フェイトは顔をあげるのが恥ずかしいのか、なのはのお腹に顔を押し付けたまま、上げようとしない。
暫くの後、なのはは身体の支えを肘に変え、さらに姿勢を崩した。
フェイトの頭が落ちないよう、支えながら、そっと身体を横たえる。
腰が一番くびれてる辺りとカーペットの間に、身体を支える必要のなくなった右腕を差し入れ、フェイトの骨盤の上あたりに頭を置き、両腕でぎゅっと抱きすくめた。
フェイトもさすがにびっくりして顔をあげた。
もしかして、同時に舐めっこする、アレかもと思い、ちょっと期待を持つ。
だが、なのはは近くにあったリモコンを拾うと、さっきセットしたDVDの再生ボタンを押した。
魔力スクリーンが空間に広がり、そこに変換されたDVDの映像が流れる。録画したそのままらしく、CMまで入っていた。
「?」
少し頭を持ち上げて、不思議そうにしているフェイトに、
「フェイトちゃん抱き枕♪」
そう言って、さらにギュッと抱きしめるなのは。