今日はいちゃいちゃの日なの 4
「さて、どれをみようかなぁ」
言いながら、入っていたDVDのケースを見る。テレビ番組を録画したもので、番組名はアリサとすずかの手書き。はのはは、その中からドラマの1枚を選び出した。
ベッドの対角の壁に設えられたプレーヤー。これは日本製だ。隣に置かれた変換機で、魔力結像スクリーンに映像を変換して送るから、テレビのようなものは置いていない。こっちの世界に地球──日本製のテレビを置いても見れないからだろう。
なのはは、プレーヤーの前で跪き、更に左手を床について姿勢を下げた。電源ボタンとイジェクトボタンを押し、出てきたトレイにディスクを載せる。
だが、それを後ろから見ているフェイトは、半ばパニックに陥っていた。
言いながら、入っていたDVDのケースを見る。テレビ番組を録画したもので、番組名はアリサとすずかの手書き。はのはは、その中からドラマの1枚を選び出した。
ベッドの対角の壁に設えられたプレーヤー。これは日本製だ。隣に置かれた変換機で、魔力結像スクリーンに映像を変換して送るから、テレビのようなものは置いていない。こっちの世界に地球──日本製のテレビを置いても見れないからだろう。
なのはは、プレーヤーの前で跪き、更に左手を床について姿勢を下げた。電源ボタンとイジェクトボタンを押し、出てきたトレイにディスクを載せる。
だが、それを後ろから見ているフェイトは、半ばパニックに陥っていた。
床に膝と手を突いて、四つんばいに近い姿勢になった、裸の人を後ろから見ればどうなるか?
言わずもがなだが、見えてしまうのだ。なにもかもが。
水密桃のようにふっくらとしたお尻の双丘と、その間にあるセピア色の窄まり。そのすぐ下から左右に分かれる恥丘の裾野。そして、それにヘラでまっすぐに切り入れたようなスリット。割れ目の間に肉色の襞をちょっぴり覗かせているのは、ある種の貝を思わせる。それらがまるで薄く蜜を塗られたように、テラテラと濡れ光っている様子は、美味しそうで見ていてかぶりつきたくてたまらない。
いや、まぁ、実際に数え切れない程、かぶりついた事があるわけで、もっと本格的に溢れた時の蜜の味も、入り口から無数に続く襞の舌触りも、そのときの甘い声も知り尽くしてはいるが、こういう姿勢でここを見る事は滅多になかった。
慌てて見ないようにしようともしたが、結局、フェイトはなのはの一番の秘密の場所から目を離す事が出来なかった。それどころか、半ば身を乗り出して凝視してしまう。
このまま、後ろからキスしたら、どんな反応をするだろう?
男性は、こういう姿勢で後ろからスルのが好きなものらしいが、フェイトにはそういう器官が無いからか、嗜好が今ひとつ理解できず、した事はない。
でも、今はその嗜好が少しだけ判る。
あの突き出されたお尻をしっかりと抱えて、獣のように鼻面を突っ込んで、思いっきり嘗め回したら──きっと抵抗できず、突っ伏して無意味にカーペットを引っかいて、甘い声を弾ませるのではないだろうか。
指を入れてもいい。人差し指と中指。中でバタ足みたいに動かすのがなのはのお好みだが、いつもの優しく、そっとではなく、泡が出るくらいに激しくしたら。
舌と指で一方的に責めたてられ、抵抗も出来ずに犬のように這いつくばって、喘ぎながら許しを請うなのは。でも許さずに、登りつめても止めないで、気絶するまでし続ける。不屈のエース・オブ・エースを完全屈服させるなんて、きっとすごい征服感に違いない。
「フェ~イ~ト~ちゃ~ん~?」
突然、声を掛けられて、フェイトは飛び上がった。見れば、四つんばいのなのはは、首を巡らし、こっちを見ている。
「なぁーんか、エッチな目でみていませんかぁ?」
可愛らしく抗議するなんてニュアンスは欠片もなく、わざとだろうが、妙に低く押し殺した声で言いながら立ち上がる。その声を聞いただけで、何か怪しい神様に祟られそうな迫力だ。
「ち……ちが……なの……は」
慌てて言い繕おうとするフェイトを見下ろし、なのはは不必要なくらいゆっくりと近づいてくる。
フェイトは、次の瞬間には、自分を吹き飛ばすピンク色の魔力光が来る事を半ば覚悟した。行き着く果ては、地下の空洞か、それとも衛星軌道か……目を瞑り、命がある事をひたすらに祈る。
とすん。
覚悟に反して魔力光は来ず、代わりに聞こえたのが、小さな音だった。
恐る恐る目を開けると、そこにはなのはが正座していた。
「フェイトちゃん」
「は……はい!」
慌てて、フェイトも正座になってしまう。
「頭、ここ」
なのはが言う。きょとんとして、意味が判らない様子のフェイトに、
「頭、ここ」
再度繰り返して、自分の膝を指差す。
「え……と……」
意味はようやく判ったものの、そのとおりにして良いものかどうか迷ったのか、フェイトはオロオロした。
言わずもがなだが、見えてしまうのだ。なにもかもが。
水密桃のようにふっくらとしたお尻の双丘と、その間にあるセピア色の窄まり。そのすぐ下から左右に分かれる恥丘の裾野。そして、それにヘラでまっすぐに切り入れたようなスリット。割れ目の間に肉色の襞をちょっぴり覗かせているのは、ある種の貝を思わせる。それらがまるで薄く蜜を塗られたように、テラテラと濡れ光っている様子は、美味しそうで見ていてかぶりつきたくてたまらない。
いや、まぁ、実際に数え切れない程、かぶりついた事があるわけで、もっと本格的に溢れた時の蜜の味も、入り口から無数に続く襞の舌触りも、そのときの甘い声も知り尽くしてはいるが、こういう姿勢でここを見る事は滅多になかった。
慌てて見ないようにしようともしたが、結局、フェイトはなのはの一番の秘密の場所から目を離す事が出来なかった。それどころか、半ば身を乗り出して凝視してしまう。
このまま、後ろからキスしたら、どんな反応をするだろう?
男性は、こういう姿勢で後ろからスルのが好きなものらしいが、フェイトにはそういう器官が無いからか、嗜好が今ひとつ理解できず、した事はない。
でも、今はその嗜好が少しだけ判る。
あの突き出されたお尻をしっかりと抱えて、獣のように鼻面を突っ込んで、思いっきり嘗め回したら──きっと抵抗できず、突っ伏して無意味にカーペットを引っかいて、甘い声を弾ませるのではないだろうか。
指を入れてもいい。人差し指と中指。中でバタ足みたいに動かすのがなのはのお好みだが、いつもの優しく、そっとではなく、泡が出るくらいに激しくしたら。
舌と指で一方的に責めたてられ、抵抗も出来ずに犬のように這いつくばって、喘ぎながら許しを請うなのは。でも許さずに、登りつめても止めないで、気絶するまでし続ける。不屈のエース・オブ・エースを完全屈服させるなんて、きっとすごい征服感に違いない。
「フェ~イ~ト~ちゃ~ん~?」
突然、声を掛けられて、フェイトは飛び上がった。見れば、四つんばいのなのはは、首を巡らし、こっちを見ている。
「なぁーんか、エッチな目でみていませんかぁ?」
可愛らしく抗議するなんてニュアンスは欠片もなく、わざとだろうが、妙に低く押し殺した声で言いながら立ち上がる。その声を聞いただけで、何か怪しい神様に祟られそうな迫力だ。
「ち……ちが……なの……は」
慌てて言い繕おうとするフェイトを見下ろし、なのはは不必要なくらいゆっくりと近づいてくる。
フェイトは、次の瞬間には、自分を吹き飛ばすピンク色の魔力光が来る事を半ば覚悟した。行き着く果ては、地下の空洞か、それとも衛星軌道か……目を瞑り、命がある事をひたすらに祈る。
とすん。
覚悟に反して魔力光は来ず、代わりに聞こえたのが、小さな音だった。
恐る恐る目を開けると、そこにはなのはが正座していた。
「フェイトちゃん」
「は……はい!」
慌てて、フェイトも正座になってしまう。
「頭、ここ」
なのはが言う。きょとんとして、意味が判らない様子のフェイトに、
「頭、ここ」
再度繰り返して、自分の膝を指差す。
「え……と……」
意味はようやく判ったものの、そのとおりにして良いものかどうか迷ったのか、フェイトはオロオロした。