今日はいちゃいちゃの日なの 3
「さ、座って」
なのはに促され、椅子に腰を降ろす。お尻が直に椅子に触れる感覚が新鮮だ。
朝食が並べられていたのは、なのはが座っている方を正面とすると、左側の面。つい、視線をなのはの身体のラインに沿って滑らせると、テーブルの面との僅かな間に、魅力的にくびれた、ウェストから腰のカーブが見える。
「では、いただきます」
なのはが両手を合わせ、言った。不埒な視線を咎められたような気がしたフェイトも、慌てて手を合わせ、「いただきます」と復唱する。。
朝食は、ご飯にお味噌汁、魚の干物にお漬物と、なのはの世界、日本の朝ごはんだ。フェイトも何年も海鳴市に住んでいたから、こういう食事にも慣れている。
なのはに促され、椅子に腰を降ろす。お尻が直に椅子に触れる感覚が新鮮だ。
朝食が並べられていたのは、なのはが座っている方を正面とすると、左側の面。つい、視線をなのはの身体のラインに沿って滑らせると、テーブルの面との僅かな間に、魅力的にくびれた、ウェストから腰のカーブが見える。
「では、いただきます」
なのはが両手を合わせ、言った。不埒な視線を咎められたような気がしたフェイトも、慌てて手を合わせ、「いただきます」と復唱する。。
朝食は、ご飯にお味噌汁、魚の干物にお漬物と、なのはの世界、日本の朝ごはんだ。フェイトも何年も海鳴市に住んでいたから、こういう食事にも慣れている。
だが、今日は味がさっぱりわからない。
なのはが箸や茶碗を上げ下ろしするたび、そこにある胸の膨らみに目が行ってしまう。出来るだけ見ないようにと思うのだが、身体の動きで揺れたりすると、つい見とれてしまうのだ。
「なぁに?」
なのはが細めた瞳で笑いながら、フェイトを見る。
慌てて視線を逸らし、お味噌汁を流し込むフェイト。だが、なのはが柔らかい視線のまま、まるでお返しのように自分の胸を見ているのに気づいて、頬が赤くなった。
そんなに見つめないで……
なのはの胸を散々見つめたくせに、都合のいい事を思うフェイト。だが、そんな勝手なお願いが届いたのか、なのはが自分の食事に戻ると、今のお願いは何処へやったのか、ついなのはを見つめてしまう。
そして、暫くすると今度はなのはに見つめられ、頬を赤らめる繰り返し。フェイトにとって、なんとも疲れる時間だ。
「ご、ごちそうさま……」
何を食べたのかすら判らないが、出された茶碗とお碗、そして皿は空になったので、フェイトはご馳走様という事にした。
「おいしかった?」
なのはが無慈悲な質問をする。答えに窮したフェイトだったが、まさか味が判らなかったとも言えない。
「あ……うん……おいしかった。とっても……」
もし、なにがどんな風に美味しかったか、レポートしろ、何て言われたらどうしようと内心冷や冷やしながら答える。
だが、幸いにもなのははフェイトの答えに満足したらしく、自分も「ごちそうさま」と手を合わせ、食器を重ね始めた。
「手伝うよ……」
言ってフェイトは自分の食器を重ねると、流しまで運ぶ。
「ありがとう……ああ、ついでなんだけど、そこの箱、部屋へ持っていってくれる?」
身体にエプロンを纏いながら、なのはは部屋の隅を目で示す。そこには無地の、みかん箱くらいのダンボール箱がひとつ、鎮座していた。
「うん……」
フェイトは返事をすると、一度屈み、段ボール箱を抱え上げる。
大きさも中程度で、重さはそこそこだが、偏った感じが伝わってくる。密封のためのガムテープを剥がした跡があるが、いったい何が入っているのだろう?
そんな事を思いつつ、箱を持ってベッドのある部屋に戻った。
あ、もしかして、何か着るものが入ってるかも……
そう思ったフェイトは、箱をベッドの前に置くと、閉じられている上の部分を開けてみる。
だが、期待したものとは違っていた。
「お菓子……?」
箱の中身は、ポテトチップやチョコレート。後、DVDが10枚ほど。それと他にも何か入ってたように隙間が空いている。
「それね、アリサとすずかが送ってくれたんだよ」
洗い物を終えたのか、なのはが戻って来た。
手に持っているのは、グラスとジュースのボトル。もちろん、エプロンを外した裸で、ふっくらした胸やお臍、それに髪と同じ色の、柔らかな叢が目にまぶしい。
「けっこう忙しかったから、向こうのものに触れるのも久しぶりだね」
言いながらローテーブルにグラスとボトルを置いた。
フェイトにとっても親友であるふたりは、こうして時々「故郷のもの」を送ってくれる。まぁ、フェイトにとっては厳密には故郷ではないが、一番良い思い出があるのは海鳴市だから、故郷のようなものだ。
なのはが箸や茶碗を上げ下ろしするたび、そこにある胸の膨らみに目が行ってしまう。出来るだけ見ないようにと思うのだが、身体の動きで揺れたりすると、つい見とれてしまうのだ。
「なぁに?」
なのはが細めた瞳で笑いながら、フェイトを見る。
慌てて視線を逸らし、お味噌汁を流し込むフェイト。だが、なのはが柔らかい視線のまま、まるでお返しのように自分の胸を見ているのに気づいて、頬が赤くなった。
そんなに見つめないで……
なのはの胸を散々見つめたくせに、都合のいい事を思うフェイト。だが、そんな勝手なお願いが届いたのか、なのはが自分の食事に戻ると、今のお願いは何処へやったのか、ついなのはを見つめてしまう。
そして、暫くすると今度はなのはに見つめられ、頬を赤らめる繰り返し。フェイトにとって、なんとも疲れる時間だ。
「ご、ごちそうさま……」
何を食べたのかすら判らないが、出された茶碗とお碗、そして皿は空になったので、フェイトはご馳走様という事にした。
「おいしかった?」
なのはが無慈悲な質問をする。答えに窮したフェイトだったが、まさか味が判らなかったとも言えない。
「あ……うん……おいしかった。とっても……」
もし、なにがどんな風に美味しかったか、レポートしろ、何て言われたらどうしようと内心冷や冷やしながら答える。
だが、幸いにもなのははフェイトの答えに満足したらしく、自分も「ごちそうさま」と手を合わせ、食器を重ね始めた。
「手伝うよ……」
言ってフェイトは自分の食器を重ねると、流しまで運ぶ。
「ありがとう……ああ、ついでなんだけど、そこの箱、部屋へ持っていってくれる?」
身体にエプロンを纏いながら、なのはは部屋の隅を目で示す。そこには無地の、みかん箱くらいのダンボール箱がひとつ、鎮座していた。
「うん……」
フェイトは返事をすると、一度屈み、段ボール箱を抱え上げる。
大きさも中程度で、重さはそこそこだが、偏った感じが伝わってくる。密封のためのガムテープを剥がした跡があるが、いったい何が入っているのだろう?
そんな事を思いつつ、箱を持ってベッドのある部屋に戻った。
あ、もしかして、何か着るものが入ってるかも……
そう思ったフェイトは、箱をベッドの前に置くと、閉じられている上の部分を開けてみる。
だが、期待したものとは違っていた。
「お菓子……?」
箱の中身は、ポテトチップやチョコレート。後、DVDが10枚ほど。それと他にも何か入ってたように隙間が空いている。
「それね、アリサとすずかが送ってくれたんだよ」
洗い物を終えたのか、なのはが戻って来た。
手に持っているのは、グラスとジュースのボトル。もちろん、エプロンを外した裸で、ふっくらした胸やお臍、それに髪と同じ色の、柔らかな叢が目にまぶしい。
「けっこう忙しかったから、向こうのものに触れるのも久しぶりだね」
言いながらローテーブルにグラスとボトルを置いた。
フェイトにとっても親友であるふたりは、こうして時々「故郷のもの」を送ってくれる。まぁ、フェイトにとっては厳密には故郷ではないが、一番良い思い出があるのは海鳴市だから、故郷のようなものだ。