今日はいちゃいちゃの日なの 2
強制捜査の時の突入のようだが、この格好では仕方がない。なにしろ、フェイトは一糸纏わぬ裸なのだ。なるべく自分の姿を見せずに、中を覗き込むとなると、どうしても突入マニュアルに近くなってしまう。
そろそろと首を伸ばし、中に居るはずの人を呼ぶフェイト。
「あ……あの……なの……はぁッ!?」
そこに見たもののあまりの衝撃に、思わず知らず大声をあげていた。
「あ、フェイトちゃん、おはよう」
肩越しに後ろを振り返るようにして、こちらを見て微笑んでいるのは、高町なのは。
左で一まとめにした、長い栗色の髪が揺れている。
すっきりした首筋の辺りと、きゅっとくびれた腰の上で、それぞれエプロンの紐が結ばれていた。
そろそろと首を伸ばし、中に居るはずの人を呼ぶフェイト。
「あ……あの……なの……はぁッ!?」
そこに見たもののあまりの衝撃に、思わず知らず大声をあげていた。
「あ、フェイトちゃん、おはよう」
肩越しに後ろを振り返るようにして、こちらを見て微笑んでいるのは、高町なのは。
左で一まとめにした、長い栗色の髪が揺れている。
すっきりした首筋の辺りと、きゅっとくびれた腰の上で、それぞれエプロンの紐が結ばれていた。
それだけなら、決して叫ぶほどのものではないのだが、問題は、その結ばれた紐の下に、見えてはいけないものが見える事だ。
肩甲骨が描く二つの盛り上がり。背中をまっすぐに走る薄い一筋のくぼみ。ふっくらと盛り上がったお尻を二つに分ける谷間までが見えていた。
要するに、裸の上にエプロン一枚だけを身に付けている。
疑う余地の全く無い、裸エプロンだった。
エース・オブ・エース、高町なのはの裸エプロン──。
そんなものを見てしまったら、叫ぶなという方に無理があるだろう。
「な………な……」
声を失い、口をパクパクさせつつも、目線を上に転ずるフェイト。
フリルのついた胸当てでも隠しきれず、隙間から膨らみの一部が垣間見えて、えっちな事この上ない。
鼻血が噴出さなかったのが、奇跡のような気がした。
「どうしたの? フェイトちゃん?」
なのはが小首を傾げ、不思議そうにたずねる。
「いや……その………なんで……そんな格好……なのかな……って」
「朝ごはんの支度だもん。エプロン着けるの、へん?」
なんだか、さも当たり前の事をあえて聞かれたかのように、きょとんとして問い返すのが罪つくりだ。フェイトは返す言葉を失った。
「もうすぐ出来るから、起こそうと思ってたんだよ。さ、顔を洗ってきて」
「う……うん………」
言って、向いの洗面所に行こうとして、フェイトは目的を思い出した。
「あ……あの……なの……は?……私の……ブラとショーツ……」
「ああ、フェイトちゃんの下着なら、洗濯機の中」
恥ずかしさに途切れがちなフェイトの質問を先取りし、なのはが答える。まるで当たり前の事のように、レンジに向かったまま。
「せッ……洗濯機?!」
「うん、私のも、フェイトちゃんのも、み~んな洗っちゃった」
あっさりというなのはに、フェイトの目が点になる。
「だ……だって……なのは?……雨だよ?……すごく降ってるよ?……」
「乾燥器もついてるし、大丈夫だよ?」
なのはの言い様を聞いていると、まるでフェイトの方が常識はずれであるかのようだ。つかみ所を失い、フェイトは唖然とするばかり。
「じゃ……じゃぁ、なにか着るものを……」
そう最後の食い下がりを見せるフェイトを、なのはは、あっさりと突き放す。
「ここには、ないよ」
「え?」
「まだ運び込んでないの。だから着てきたの以外は、着るものはなにもないんだよ」
「じゃ……じゃぁ、どうするの? 乾燥終わるまで?……」
「寒い? エアコンの温度、上げようか?」
そう言われて、フェイトはなのはの固い意志を読み取った。どうやら、乾燥が終わるまでの間は、自分に衣類を着せる気がないらしい。
こうなっては、逆らう余地はない。
とりあえず、向いの洗面所に行き、顔を洗う。
フェイスタオルで顔を拭き、フェイトは少し考えた。
昨日使ったバスタオルは無かった。一緒に洗ったのだろう。とすると、身体を覆えるだけの布は、ベッドのシーツか毛布以外にはない。フェイスタオルでは身体を隠すのは不可能だ。
「フェイトちゃーん、まーだー?」
無情にもかかる、なのはからの催促。とりあえず、無いよりマシと、入浴をするときのように、身体の前にフェイスタオルを垂らし、フェイトはキッチンに戻った。
「!」
思わず言葉に詰まるフェイト。なのはは、たった一枚身に付けていたエプロンを外し、裸でテーブルに着いている。
顔を埋めると気持ちイイ、ふっくらと盛り上がった豊かなバストと、その頂点を飾るピンクの二つの乳首。にこやかに笑って、惜しげもなく晒されると、フェイスタオルで隠そうとする自分がおかしいような気さえして、慌ててタオルを洗面台に返しにいってしまった。
肩甲骨が描く二つの盛り上がり。背中をまっすぐに走る薄い一筋のくぼみ。ふっくらと盛り上がったお尻を二つに分ける谷間までが見えていた。
要するに、裸の上にエプロン一枚だけを身に付けている。
疑う余地の全く無い、裸エプロンだった。
エース・オブ・エース、高町なのはの裸エプロン──。
そんなものを見てしまったら、叫ぶなという方に無理があるだろう。
「な………な……」
声を失い、口をパクパクさせつつも、目線を上に転ずるフェイト。
フリルのついた胸当てでも隠しきれず、隙間から膨らみの一部が垣間見えて、えっちな事この上ない。
鼻血が噴出さなかったのが、奇跡のような気がした。
「どうしたの? フェイトちゃん?」
なのはが小首を傾げ、不思議そうにたずねる。
「いや……その………なんで……そんな格好……なのかな……って」
「朝ごはんの支度だもん。エプロン着けるの、へん?」
なんだか、さも当たり前の事をあえて聞かれたかのように、きょとんとして問い返すのが罪つくりだ。フェイトは返す言葉を失った。
「もうすぐ出来るから、起こそうと思ってたんだよ。さ、顔を洗ってきて」
「う……うん………」
言って、向いの洗面所に行こうとして、フェイトは目的を思い出した。
「あ……あの……なの……は?……私の……ブラとショーツ……」
「ああ、フェイトちゃんの下着なら、洗濯機の中」
恥ずかしさに途切れがちなフェイトの質問を先取りし、なのはが答える。まるで当たり前の事のように、レンジに向かったまま。
「せッ……洗濯機?!」
「うん、私のも、フェイトちゃんのも、み~んな洗っちゃった」
あっさりというなのはに、フェイトの目が点になる。
「だ……だって……なのは?……雨だよ?……すごく降ってるよ?……」
「乾燥器もついてるし、大丈夫だよ?」
なのはの言い様を聞いていると、まるでフェイトの方が常識はずれであるかのようだ。つかみ所を失い、フェイトは唖然とするばかり。
「じゃ……じゃぁ、なにか着るものを……」
そう最後の食い下がりを見せるフェイトを、なのはは、あっさりと突き放す。
「ここには、ないよ」
「え?」
「まだ運び込んでないの。だから着てきたの以外は、着るものはなにもないんだよ」
「じゃ……じゃぁ、どうするの? 乾燥終わるまで?……」
「寒い? エアコンの温度、上げようか?」
そう言われて、フェイトはなのはの固い意志を読み取った。どうやら、乾燥が終わるまでの間は、自分に衣類を着せる気がないらしい。
こうなっては、逆らう余地はない。
とりあえず、向いの洗面所に行き、顔を洗う。
フェイスタオルで顔を拭き、フェイトは少し考えた。
昨日使ったバスタオルは無かった。一緒に洗ったのだろう。とすると、身体を覆えるだけの布は、ベッドのシーツか毛布以外にはない。フェイスタオルでは身体を隠すのは不可能だ。
「フェイトちゃーん、まーだー?」
無情にもかかる、なのはからの催促。とりあえず、無いよりマシと、入浴をするときのように、身体の前にフェイスタオルを垂らし、フェイトはキッチンに戻った。
「!」
思わず言葉に詰まるフェイト。なのはは、たった一枚身に付けていたエプロンを外し、裸でテーブルに着いている。
顔を埋めると気持ちイイ、ふっくらと盛り上がった豊かなバストと、その頂点を飾るピンクの二つの乳首。にこやかに笑って、惜しげもなく晒されると、フェイスタオルで隠そうとする自分がおかしいような気さえして、慌ててタオルを洗面台に返しにいってしまった。