さくらのぶらじゃぁ初体験 48
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「はうう……なんか疲れたよぉ……」
やっと放課後。さくらはがっくりと肩を落とし、机に突っ伏している。
「無理もありませんわ。一日中、緊張されていましたし……」
知世が微笑んで言った。
2時間目の体育からこっち、ずっとクラスの女のコ達の好奇の視線に晒されていたのだから無理もない。それを意識しているためか、言動がどこかぎこちなく、それがかえって注目を集めてしまう悪循環。
本来は、知世の『初めてのブラジャー』にお付き合いしているさくらなのだが、逆にさくらが目立ちすぎて、知世の方がお付き合いでブラジャーを着けているかのような錯覚すら感じさせていた。
「はうう……なんか疲れたよぉ……」
やっと放課後。さくらはがっくりと肩を落とし、机に突っ伏している。
「無理もありませんわ。一日中、緊張されていましたし……」
知世が微笑んで言った。
2時間目の体育からこっち、ずっとクラスの女のコ達の好奇の視線に晒されていたのだから無理もない。それを意識しているためか、言動がどこかぎこちなく、それがかえって注目を集めてしまう悪循環。
本来は、知世の『初めてのブラジャー』にお付き合いしているさくらなのだが、逆にさくらが目立ちすぎて、知世の方がお付き合いでブラジャーを着けているかのような錯覚すら感じさせていた。
「どこかで、お茶でもしていきませんか?」
知世がそう誘う。
今日は知世の合唱部も、さくらのチアリーディング部もお休み。少しお行儀は悪いが、ちょっと買い食いなどして気分を落ち着かせるには都合がいい。
「うん……」
顔を上げたさくらも、それに応えるように微笑んだ。
そのとき
「………さくらちゃん、知世ちゃん……」
遠慮がちにかかった声。おずおずと近づいてくるその主を、ふたりは見上げた。
伏目がちにこちらを見ているそれは、佐々木利佳。
背が高く、大人っぽい一方、おとなし気でしとやかな彼女が、今は消えてしまいそうなほど肩をすくめ、小さくなっている。
「どうしたの? 利佳ちゃん?」
さくらが顔を上げ、問う。
「あの……その……」
言い難そうに目を伏せ、もじもじと手を組みかえる利佳に、さくらと知世は顔を見合わせた。
「えっと……その……」
その様子から、何か聞きたい事があるのは判るのだが、どう訊けばいいのか迷っているのが判る。こういう時、尋ね返したりすると、相手がかえって焦ってしまい、余計に事態を悪化させてしまう。二人は何が出てくるのか、固唾を呑んで見守る。
ひとつ深呼吸をした利佳は、思い切って切り出した。
「その……ぶ……ブラジャーのこと……なんだけど……い……いろいろ……教えて……ほしくて……」
顔をわずかに赤らめて、やっとそう告白した。
「いろいろ?」
さくらが問い返すと、利佳は頷く。
そして、先ほどよりさらに消え入りそうな声で、
「その……買い方とか……値段とか……か……買うときに、どうしたらいいか……とか……」
赤くなって俯いてしまう利佳に、ふたりはもう一度顔を見合わせた。
「利佳ちゃんも、ブラジャーを買われるんですか?」
知世がごく自然に訊ねると、
「あ……違うの!……そうじゃなくて……その……」
と、両手を振って、否定の言葉を口にしてはみたものの、表情は嘘をつくことが出来ない。結局、さらに赤い顔をして俯いてしまう。
さくらは、制服に包まれた利佳の胸を見た。そこは、膨らんでいるようにも思えるし、自分達とさして変わらないようにも思える。
「それでしたら……一緒に行きませんか?」
知世が微笑んで言う。
「え? 一緒に?」
「ええ。今日はクラブもないですから。一緒に」
驚く利佳に、知世がにこやかに言った。
「家から車を呼びますわ。待っていてくださいね」
言うと鞄から電話を取り出し、連絡をはじめる。
「あの……えっと……」
思わぬ展開に利佳が混乱の表情を見せた。話が聞きたかっただけで、まさか一緒に行くという展開になるとは予想だにしなかったのだ。
「……お……お話が聞ければ、それで……」
そう言って断ろうとする利佳に、電話を切った知世が、
「大丈夫ですわ。『百聞は一見にしかず』とも言いますし、実際に買った私達がちゃんとご指導しますから」
そう言って、にっこりと笑みを見せる。
困った利佳は、助けを求めるようにさくらを見る。だが、どちらかといえば、利佳の胸がどんなものかを見てみたいと思っているさくらが、この状況で助けてくれるはずがない事には気づいていなかった。
「大丈夫だよ。わたしと知世ちゃんに任せて」
そういってにっこりと微笑むさくらに、利佳は諦めにも似たため息を漏らした。
知世がそう誘う。
今日は知世の合唱部も、さくらのチアリーディング部もお休み。少しお行儀は悪いが、ちょっと買い食いなどして気分を落ち着かせるには都合がいい。
「うん……」
顔を上げたさくらも、それに応えるように微笑んだ。
そのとき
「………さくらちゃん、知世ちゃん……」
遠慮がちにかかった声。おずおずと近づいてくるその主を、ふたりは見上げた。
伏目がちにこちらを見ているそれは、佐々木利佳。
背が高く、大人っぽい一方、おとなし気でしとやかな彼女が、今は消えてしまいそうなほど肩をすくめ、小さくなっている。
「どうしたの? 利佳ちゃん?」
さくらが顔を上げ、問う。
「あの……その……」
言い難そうに目を伏せ、もじもじと手を組みかえる利佳に、さくらと知世は顔を見合わせた。
「えっと……その……」
その様子から、何か聞きたい事があるのは判るのだが、どう訊けばいいのか迷っているのが判る。こういう時、尋ね返したりすると、相手がかえって焦ってしまい、余計に事態を悪化させてしまう。二人は何が出てくるのか、固唾を呑んで見守る。
ひとつ深呼吸をした利佳は、思い切って切り出した。
「その……ぶ……ブラジャーのこと……なんだけど……い……いろいろ……教えて……ほしくて……」
顔をわずかに赤らめて、やっとそう告白した。
「いろいろ?」
さくらが問い返すと、利佳は頷く。
そして、先ほどよりさらに消え入りそうな声で、
「その……買い方とか……値段とか……か……買うときに、どうしたらいいか……とか……」
赤くなって俯いてしまう利佳に、ふたりはもう一度顔を見合わせた。
「利佳ちゃんも、ブラジャーを買われるんですか?」
知世がごく自然に訊ねると、
「あ……違うの!……そうじゃなくて……その……」
と、両手を振って、否定の言葉を口にしてはみたものの、表情は嘘をつくことが出来ない。結局、さらに赤い顔をして俯いてしまう。
さくらは、制服に包まれた利佳の胸を見た。そこは、膨らんでいるようにも思えるし、自分達とさして変わらないようにも思える。
「それでしたら……一緒に行きませんか?」
知世が微笑んで言う。
「え? 一緒に?」
「ええ。今日はクラブもないですから。一緒に」
驚く利佳に、知世がにこやかに言った。
「家から車を呼びますわ。待っていてくださいね」
言うと鞄から電話を取り出し、連絡をはじめる。
「あの……えっと……」
思わぬ展開に利佳が混乱の表情を見せた。話が聞きたかっただけで、まさか一緒に行くという展開になるとは予想だにしなかったのだ。
「……お……お話が聞ければ、それで……」
そう言って断ろうとする利佳に、電話を切った知世が、
「大丈夫ですわ。『百聞は一見にしかず』とも言いますし、実際に買った私達がちゃんとご指導しますから」
そう言って、にっこりと笑みを見せる。
困った利佳は、助けを求めるようにさくらを見る。だが、どちらかといえば、利佳の胸がどんなものかを見てみたいと思っているさくらが、この状況で助けてくれるはずがない事には気づいていなかった。
「大丈夫だよ。わたしと知世ちゃんに任せて」
そういってにっこりと微笑むさくらに、利佳は諦めにも似たため息を漏らした。
コメントの投稿
なるほど確かに
さらっと読ませていただきました。
読んでいる方が恥ずかしいです(爆)
なるほど確かに,お母さんのいないさくらちゃんは,ブラ入門の時は大変そうですね。ただそういう大変なことを,知世ちゃんに依存するかな....あ-,でもするかもしれませんね。なんせ一番のお友達なんだから(笑)
読んでいる方が恥ずかしいです(爆)
なるほど確かに,お母さんのいないさくらちゃんは,ブラ入門の時は大変そうですね。ただそういう大変なことを,知世ちゃんに依存するかな....あ-,でもするかもしれませんね。なんせ一番のお友達なんだから(笑)
なるほど、そう読めますか……
> そういう大変なことを,知世ちゃんに依存するかな....
なるほど、そう読めますか。文章力の拙さを実感しますです。
この小説内では、実にご都合主義に、ブラを体験するチャンスと、買ってくれる出資者と、その後もつけるための理由が次々とさくらちゃんに用意される内容になっていると、書いている当人は思っていたのですが……
なるほど、そう読めますか。文章力の拙さを実感しますです。
この小説内では、実にご都合主義に、ブラを体験するチャンスと、買ってくれる出資者と、その後もつけるための理由が次々とさくらちゃんに用意される内容になっていると、書いている当人は思っていたのですが……