【ブログ版】ゆんゆんが大好き

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　目を細めた知世は再び男のコに唇を寄せた。
「あ……と……知世ちゃん……もう……もういいよぉ……」
　薄目をあけ、荒い息をしていたさくらがそれを目にして抗議の声をあげる。もう皮は剥けたのだから、これ以上お口で何かする必要はないのだ。
　けれど、ゆっくりとさくらの方を見た知世の顔に、とろけそうな笑みが浮かぶ。
　だめだ。無視するつもりだ。
　さくらの「お願い」なら、どんな事でも聞いてくれる知世だが、えっちな事に関係するお願いは、時々こうして知らんぷりをする事がある。はじめる前のお手洗いもそうだが、男のコの準備のときも、いつも「お願い」は無視されてしまう。
　可愛らしい唇をＯの字に開いた知世は、顔を傾けながらゆっくりと先端を咥え込む。歯を立てないように外周をゆるく唇で包み込むと、自分が塗りこめた唾液を潤滑油に、根元へ向けて滑り降ろした。
　ぬるるるる～
「はうッ！」
　思わず知らず、さくらの腰が撥ねてしまう。知世は、柔らかな下腹に鼻が埋まりこむほど顔を伏せ、男のコを喉の奥まで迎え入れた。普通、先端が小突いている辺りを指などで刺激すると、咽頭反射といって吐き気を催すのだが、さくらの男のコは、サイズがちょうどあっているのか、それとも精神面が影響しているのか、まったくそれが起きない。
　愛しい人の身体の一部で口の中がいっぱい満たされた喜びが知世の心を満たす。しばらくそのままでいると、こんこんと湧き出す唾液で中がプールのようになってきた。知世は薄目を開け、さくらの顔をちらりと見やると、口の中の唾液を喉を鳴らして呑み込んだ。
　こっくん…………
「くあッ！……」
　口腔内が収縮する動きに、さくらが大きく喉を晒して仰け反り、シーツを握り締める。その様子に知世はうっとりと目を細めた。なおも男のコを深く咥えたまま、唾液を口内に溜めては呑み込むのを繰り返す。
　３度目を呑み込むと、知世は唇を茎の上へ向けて滑らせた。
　カサの張り出しに唇がかかるところでそれを止めると、男のコの先端を大きな飴玉にみたて、舌をあてて舐め転がす。
「あッ！……くぅッ！……ひゃふッ！……」
　何しろ、口の中の殆どを占有されてしまっているので、それほど大きく舐められる訳ではない。けれど、柔らかな舌に男のコの先端を撫でられるのが相当に感じるようだ。僅かの隙間を舌が蠢き、肉の実の表面を掃く度にさくらが喉を晒し、切なげに身をよじる。
　知世は嬉しくてたまらなかった。夢中になりそうな自分を必死にセーブしながら、口中を軽く負圧にして、ゆっくりと硬直を口中へと吸い入れる。先端が上あごと舌の付け根の間くらいに達すると、今度は吸うのを弛めてゆっくりと口中から抜き出していく。
　その出し入れを何度も、何度も繰り返した。湧出する唾液が、ちゅぴちゅぴと湿った音を刻む。
　けれど、男のコとしてはまだまだ若葉マークのさくらには、その快感はあまりに強すぎた。
「と……知世ちゃぁん……もう……もうだめぇ！……やめてぇ！」
　喉を晒し、さくらが必死に降参を叫ぶ。このまま続けられたら、いや、あと一往復でもされたら、きっと男のコが暴発して、あの液を口の中にぶちまけてしまうに違いない。
　知世はそれでもいっこうに構わないのだが、そこはさくらの気持ちを考慮したのだろう。吸引するのを止め、男のコを含んだまま、様子を伺った。
「……はぁ……」
　往復が止まった事で、さくらの身体から力が抜ける。温かな口中で舌と上あごに挟まれた肉茎は、ひくんひくんと危険なおののきを繰り返しているが、なんとか白いのを漏らさずに済んだことに安堵のため息が漏れた。
　ぬろろぉ……
　上目遣いにさくらの様子を見ていた知世が、ゆっくりと男のコを吐き出していく。顔を焦点の合うギリギリまで引くと、初々しいピンク色の肉茎は、唾液と自らの吐液をたっぷりと身にまとい、ひくひくと脈打っていた。